目次的存在
仮面ライダー
ウルトラマン
アメコミ(DC邦訳アメコミ)
アメコミ(DCその他)
アメコミ実写(MARVEL)
【アメコミ実写】「世界観を共有している実写シリーズ一覧】MARVEL編 その1 - 「感想」
アメコミ実写(DCドラマ)
"アローバース"って? ~ARROW/アロー編~ - 「感想」
"アローバース"って? ~THE FLASH/フラッシュ編~ - 「感想」
アメコミ実写(DC映画)
その他のつぶやき(主に愚痴)
重要なお知らせ
2019年から2021年までの2年という間、このブログをひっそりと続けてきました。
アメコミのことを話したり、仮面ライダーのことを話したりと楽しみながら執筆していたことを覚えています。
しかしながら、このブログの更新はこの記事を持って終了とさせていただきます。
理由としては、日常生活の忙しさによって執筆活動がままならないこと、モチベーションが上がらないことなどになります。
嘘でーーーす!!!!!!!!
いやー、ガッツリ現在もブログ書いてます。寝る暇を惜しんでパソコンと睨めっこしながらちまちまやってますよ。
今回のお知らせはブログ辞めますバイバイではなく、ブログ移籍するのでよろしくねーという記事です。
今後、私の記事はnoteで執筆していきます。
既に少しずつ記事を書いていますね。
当面の間は本ブログの移行記事と新規記事の2つの構成で執筆活動を行っていきますので、応援のほどよろしくお願いします。
では。
ポリコレで衰退した云々。
議題を語る前に
Twitter等のSNSに限らず、ブログや動画投稿サイト、ネットの掲示板などのあらゆるインターネットの世界において、フェミニズムやLGBTに関連したものやコロナ禍における政府の要請への批判など、実にさまざまな問題が議論されていますね。実にくだらないなあと話題になっていることすら馬鹿らしいものだけでなく、確かにそうかもしれないと自分も考え方を改めたくなるようなものまで。そんな数多くの話題の中、こういう類のものが存在します。
"アメコミや海外の映像作品はポリコレで衰退していて、海外の書籍の売上ランキングの大半が日本漫画の英訳版なのがその証拠だ!"という類の議論です。Twitterとかでも定期的に話題になってるのでそういう話をしてる人を見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕みたいにアメコミを普段なら読んでいたり、その実写化作品を楽しんでいる人はほぼ必ずと言っていいほどに目にする議題ですが、いい加減うんざりしてきましたね。気にするのも疲れてきた、というくらいに日常茶飯事です。
そもそもアメコミをちゃんと読んでる?
アメコミはポリコレで衰退したと言ってる人の一体どれくらいの人が実際にポリコレに配慮したアメコミを読んだり、映像作品を楽しんでいるのでしょうか?
恐らくですが、アメコミを読んでいる人はほとんどいないのではないかと思います。読んでいたらそんな批判の仕方はありえないと思えないくらい、ぼんやりとしてて知識がかなり雑で曖昧なものがほとんどであるためです。
例えば、"キャプテン・アメリカやスーパーマンがポリコレ配慮で黒人になった"というものがあります。
結論から言ってしまうと…そうでもないです。キャプテン・アメリカといえばスティーブ・ロジャースですし、スーパーマンといえばクラーク・ケントで基本的には間違いないのですが、黒人版のキャプテンアメリカやスーパーマンみたいな存在も確かに存在していますが、その大半が"期間限定の代替わり"か"マルチバースの別人"です。
例えば、スーパーマンが黒人になったのはマルチバースの派生アース(アース2やアース27)の中での出来事で正史世界の話ではありません。黒人版や女性版のクラーク・ケントみたいなものは正史ではない別のアースに存在する派生キャラがほとんどで、正史におけるスーパーガールやスーパーウーマンといったキャラはスーパーマンと同じ力を持った全くの別人だったりします。
そして、正史の中で黒人版キャプテン・アメリカなどが描かれる場合は特定の期間だけです。話を書いている人(ライター)が描きたいテーマのために黒人版キャプテン・アメリカなど(サムなどの別の男性)が用意されることはありますが、そのライターが担当している期間を終えたら変わった設定は元に戻って新しい物語が始まるのが基本なので、サム・ウィルソンがキャプテン・アメリカになっていた時期は実は一定期間だけで現在ではキャプテン・アメリカはスティーブに、そしてサムはファルコンに戻っているようです。日本の漫画で例えると、歴代ジョジョです。ジョナサンやジョセフなどいろいろいるじゃないですか、そういうことです。批判するなら情報はアップデートして欲しいですね。さもないと批判する資格すらありませんよ。
よく分からないとは思いますが、実写で例えるとサム・ライミのスパイダーマン三部作が終わってアメイジング・スパイダーマンのシリーズになった際、それまでの展開から何から何までリセットされた、それだけの話です。読んでたら取り上げるほどのことでもないことくらい、わかり腐ったことです。仮面ライダーの映画で映画限定フォームが登場したくらいの話で、キャプテン・アメリカが黒人に変わった、というわけではなくサム・ウィルソンが一時的にキャプテン・アメリカを引き継いだだけ、という話です。
まとめると、世間で言われているスーパーマンが黒人になったというのはクラーク・ケントが黒人になったわけではなく、マルチバースのアース23に存在するカルヴィン・エリスという黒人大統領でスーパーマンをやってる人、あるいはアース2のクラーク・ケントの死後にスーパーマンを継いだヴァル・ゾッドなどの全くの別人を雑に解釈しただけで、キャプテン・アメリカが黒人になったというのはスティーブ・ロジャースが黒人になったわけではなく、スティーブの元相棒のサム・ウィルソンがキャプテン・アメリカを受け継いだ、というそれだけの話です(マルチバースについては後述の解説を参照してくださいね)
そもそも、黒人がキャプテン・アメリカを引き継いだだけでポリコレ配慮っていう思考回路にも問題があると思います。それってかなり極端な思考だし、かなり差別的じゃありませんか?この場合、コミックや映画を楽しんでいるとサムがキャプテン・アメリカを受け継いだという解釈になって当たり前なのですが、黒人にキャプテン・アメリカを継がせやがってという感想しか出てこなくなるのはあまりにも差別的すぎますし、残念。MCUはサムが黒人である故の葛藤をすごく丁寧に描いていて、黒人だからこそ感じる悩みと真剣に向き合う作品だったが非常に魅力的でしたが、そんな熱い展開をポリコレ配慮とかそういう浅い感想で済ませてしまうのはあまりにも残念です。そういう視点でしか物事を見れない自分を恥じた方が良いですよ。
アニメ作品や実写映画におけるヒーローの代替わりは死んだか引退したかで別の人物が引き継いだというだけですので、ポリコレ配慮で〜とか言われても"何言ってんの?"で終わる話なのです。弟子ポジションのキャラが引退なりした師匠と同じ名前を名乗る熱い展開ってだけですよ。ポリコレ配慮とかそういう話じゃないです。ほんとに恥じてください。
そもそもマルチバースってなんだよ!
先程、しれっとマルチバースとか別アースとかそういうワードを含めてしまいましたが、改めてご説明しますとアメコミにはマルチバースという概念があります。アメコミやマルチバースの登場する作品のファンでない方のために説明する上で、例としてドラゴンボールシリーズを使ってマルチバースについて解説します。アメコミを読んでいたり、アローバースを観ていたりしていて、マルチバースを知っている人は飛ばしてください。
ドラゴンボールZにおいて未来から現れたトランクスが登場していましたが、彼のいた未来では悟空は心臓病で死亡、その後現れた人造人間たちによって地球壊滅状態にされてしまい、生き残ったトランクスは是が非でも人造人間を倒して平和を取り戻したい一心で悟空が心臓病で亡くなる前の過去へ向かいました。
トランクスがタイムマシンでわざわざ過去へ向かったのは人造人間を倒す攻略法を学ぶためや人造人間を倒すためにさらに強くなるためで、そのためには孫悟空に心臓病で死ぬことなくその後も生きてもらう必要があり、トランクスは心臓病の特効薬を悟空に渡したことで悟空は治療薬のおかげで心臓病で死ぬことはなく、トランクスやベジータと共に人造人間やセルと戦います。トランクスは悟空たちと共に戦う中で見違えるほどに強く成長して未来へ帰還し、人造人間やセルを見事に倒すことで平和を取り戻す、そんなような話だったかと思います。
未来のトランクスは過去に向かう前と同じく、たった一人で人造人間を倒しましたが、それは悟空がトランクスに任せたいわけではなく、トランクスの未来での状況が全く変わっていない、つまり悟空は心臓病で死んだ歴史は変わっていないということです。過去に心臓病の治療薬を悟空に渡して心臓病で死ぬことはなかったのに、なぜ歴史が変わっていないのか?
それはトランクスが向かった過去が別の世界だからで、悟空が心臓病で死ななかった世界と悟空が心臓病で死んだ世界があるという話です。マルチバースってざっくり言うとそういうことです。アメコミはそういうようなものがざっくりと存在しています。IFの可能性を描いたものや、全く違う独立した物語を描くためや話とか、そういうやつですね。これ以上説明すると本筋からズレるので終わらせておきますね。
ネットの噂を真実と捉えるダサさ
アメコミはポリコレで衰退した。その証拠としてアメコミの売上がガタ落ちしており、日本の漫画の売上が上がっている。実際にアメコミは海外の書籍の売上ランキングTOP20に入ってすらいない。ポリコレ棒を振りかざさない日本の漫画こそがやはり最高だ。
という発言を非常によく見かけますが、本当にどこから突っ込んだらいいのでしょうか。思いつく限り大体、突っ込んでいきますか。
まず、ポリコレはアメコミで衰退した、とのことですが、そもそも衰退していません。アメコミが廃れているなら実写作品も賑わうことはありませんし、アニメやドラマも盛んに話題になることはありませんよね。
ちなみに、ポリコレに配慮してないアメコミというものも存在しているようですが、そういったコミックの売上は芳しくなく、面白みがないという声もあります。実際、そういった作品こそ衰退を辿ってしまっているのかもしれませんね。
次に、アメコミの売上は安定していること。海外のアメコミの売上ランキングはあらゆる会社のアメコミがランクインしています。特にバットマンやジャスティスリーグといったDCの作品は2位や3位を独占していますね。1位は話題性の高いアメコミがランクインすることが多いみたいで、最近だと俳優のキアヌ・リーブスが制作に携わったコミックのようです、凄く読んでみたいですね。
そして、日本漫画が売れているということですが、これは本当の話で、大人向けのグラフィック・ノベルとして確かな人気を獲得しているようです。ヒロアカや鬼滅の刃やチェーンソーマン、呪術廻戦など日本でも人気のある作品は海外でも人気があります。これ、日本人として誇らしく思いますし、日本の漫画を愛読している一人として素直に嬉しいことだと思います。
あとは、アメコミが書籍売上ランキングで日本漫画にボロ負けしていること。これは真っ赤なな大嘘です。まず、前提としてアメコミは一般の書店では取り扱っていないことが多いようで、優秀な科学者やエンジニアだけど、コミックオタクなキャラクターの日常や恋愛模様を描いているシットコムドラマのビッグバン・セオリーでもアメコミを買いに行く時はコミック・ショップというアメコミ専門店へ向かっている描写があったりするように、一般の書店で買うものではないのです。
そして、アメコミの売り上げランキングというもの。これがかなり重要なのですが、売り上げランキングは部門別なのです。日本漫画は先述の通り、大人向けグラフィックノベル部門となっており、アメコミはコミック部門となっています。そのため、大人向けグラフィック・ノベルというジャンルの中で日本漫画がトレンドになっているだけで、それがアメコミの売り上げを上回っている証明にはならないのです。こういった情報はネットの掲示板やツイッターではアンチ・ポリコレにとって都合が悪いため、拡散されません。そもそもネットの掲示板をソースに批判、なんて小学生でもできるような幼稚な行為を平然と行っているのは嘆かわしいですね
最後に、日本漫画にポリコレ要素がないか。普通にあると思います。同性愛者を出すことだけがポリコレに配慮することとは限りません。女性主人公の漫画や、女性の生き方を描いた作品は存在しています。それに、出身や種族で差別を受けている人々やそれを乗り越えるキャラクターを描いた作品は数多く存在していますね。異世界もののエルフなどがそれに当たるでしょう。それに、私の知っている範囲外にも数多くのそういった作品が存在している思われます。女性の活躍を描いたり、差別を批判する描写をすることもポリコレ配慮といえると思いますので、そういった作品は日本漫画にも存在していますし、ポリコレ配慮をしていない日本漫画が優れている理論はそもそもおかしいということですね。
ポリコレで衰退するコンテンツって
ポリコレでコンテンツは衰退する。そういう意見を持ちたくなるのってどんな界隈なのですか?
エログロかと思いましたが、エログロとポリコレは無縁ですし、違いますね。なんでしょうか、ミソジニーやミサンドリーな要素があるコンテンツですかね?一体、どういう人がアンチ・ポリコレ思想になるのでしょうか?LGBTを嫌悪する差別主義者が良く知らないアメコミをポリコレ批判の為ににわか知識で叩いてみたり、インターネットで批判されていたから自分もそれを批判することにした、なんて人もいるのでしょうか。大して知りもしないコンテンツを雑な知識で批判するなんて僕にはできません。あまりにも恥知らずですからね。そういったことを平気で行える人はどういう方なのでしょうか、すごい精神ですよね。尊敬します。嘘です
そもそもの話ですが、ポリコレでつまらなくなったみたいな言い方する人がチラホラといますが、それに関して疑問に思うことがあります。
実際、ポリコレ要素を排除した場合を考えてみてください。例えば、排他的で時には差別的なポリコレ要素のないアメコミがあるとしましょう。それの何が面白いのでしょうか?時系列が過去の社会を描いたものであれば、そういう描写も風刺として必要になってくるでしょうが、ただの悪意や悪趣味なギャグとして差別的な描写があるコンテンツが今の時代にウケると思いますか?ウケが良いこと自体が問題があるでしょう。
ポリコレ配慮で○○は面白くなくなったとか、アメコミはポリコレで衰退した、とか言われがちですが、ポリコレ配慮で損なわれてしまう程度の面白さは果たして面白さと言えるのでしょうか?ハッキリ言って、ポリコレ配慮を上手く出来ていない作品を手掛けているようなクリエイターは時代の変化による価値観の変化が出来ていませんよね。配慮しなきゃいけないから配慮しているという描写は不思議と観ていて分かってしまうものです。しなきゃいけないもの、ではなくして当たり前のものです。
個人的に
ポリコレ、というかLGBTの何がいけないのでしょうか。生物学的におかしいだとか、少子化がさらに悪化するというような言い方をしている人がたまにいますが、ぶっちゃけそこまで関係ないと思いますが、どうなのでしょうか。日本国内の男女の少子化は、夫婦共働きでないと生計が成り立たないような社会になってきていることや、育児休暇等の福利厚生が行き届いてないことにあると思うのですが。テクノロジーの発展により、人々の日常生活は豊かになっていきますが、それを支える人々の社会生活はどんどん窮屈で生きづらいものになっていくのは仕方がありませんし、社会人として求められるスキルも簡単に見につくようなものでもありませんし、勤務時間もどんどん伸びたり、残業が多い業種も存在しています。最近はテレワークによって自宅で家族との時間を過ごしやすくなっている方々もいるでしょうから、そこだけはコロナ禍に感謝ですね。
つまり、昔のような社会生活は存在しませんし、結局ポリコレ批判も少子化批判も、結局は古い価値観や誰かがそう言っているからそうに違いないという弱い意思や集団心理が生んだおぞましいものです。昔の価値観で育ってきてそれが正しいと教えられてきたであろう過去にとらわれた人間のままで良いのでしょうか。それでは、一歩も前へ進めませんし、自分と違う文化や趣向の人々を受け入れる心も必要です。同性愛者を差別するような人のことは好きではありませんし、女性の社会進出を応援できない古い価値観の男性のことは嫌いですし、過去の経験から男性に個人的な恨みがあるからか、ミサンドリー思想になり自称フェミニストになってしまうタチの悪い女性や、インターネットに毒されたこと、そして女性と特別な関わりがなかったオタクが女嫌いになり、ミソジニストになってしまう気持ちの悪さ、あらゆるものが負の遺産です。ポリコレ批判をすることで負の遺産の仲間入りをしても良いのですか?受け入れることは難しいかもしれませんが、憎み合う必要はありません。差別など、この世からなくなればよいのです。
結論としてはアメコミはポリコレで衰退していませんし、ポリコレに配慮していない日本漫画など今の時代にはあまり存在していません。存在していたとしても女性に性的暴行を加えるジャンルのエロ漫画くらいでしょう、個人が楽しむ範囲内であればそういったものの存在は良いと思いますが。
アメコミが日本漫画に売上で負けているという事実もありませんし、そもそもアメコミはコミック部門で、日本漫画は大人向けグラフィックノベル部門、ということで別部門ですのでまとめて集計されている事実もありません。
ポリコレに配慮できないクリエイターは時代の変化に適応できていない老害であり、老害などは相手にされることもなくなり衰退を辿るでしょうし、ポリコレは配慮しなければならないものではなく、配慮して当然です。それにLGBTは個人の自由ですし、男女平等のフェミニズムも支持されて当然だと思います。
ポリコレを否定する人たちはインターネットでコロナは茶番、とかコロナワクチンにマイクロチップが入っているとか陰謀論を本気で信じているリテラシーのない嘲笑の対象のような人々と全く同じような存在ですので、相手にしてはいけませんし、彼らの言うことを真に受けたりしなくて良いのです。
では、次は楽しい話題でお会いしましょうね。
じゃあ、また。
アンチヒーロー作品を楽しむ人々へ
自分のTwitterから引用します。
好きを否定するな
英戦のラブロックも、戦隊大失格も、楽しんでる人はそのまま楽しんでください。
面白いと思った自分の感性はあなたの個性です。ただ、意見はそれぞれだということです。読んでいてアメコミへの薄っぺらいアンチテーゼを感じて激しく不快になる人もいるわけです。
今後作品を追っていこうと思った方はそういう人たちのことは"まあ、そういう意見もあるだろうな"と流してしまえばいいのです。全ての人が同じ意見、感想を持つ作品などこの世にはないことを忘れないでください。周りが批判しているから自分も批判するようなスタンスではコンテンツは廃れていきます。自分はこう思った、自分は好きだった、自分は好みに合わなかった、いろんな意見があっていいんです。
それを好きな人の気持ちを踏みにじらないように批判をして欲しいです。その漫画やアニメが好きだという気持ち自体は否定はしません。ですが、それらを利用して他人の好きをバカにするような行為はしないで欲しい、ということを伝えたい。
ネットの掲示板の情報を鵜呑みにしてポリコレでアメコミは衰退した、だとかは恥ずかしいことです。好きじゃないなら話題にしなければ良い話です。それをわざわざ、アメコミファンのところに行って、ネットで得た資料を振りかざして"好き"を否定するのは恥ずかしいこと、みっともないことだと思います。
全ての人の意見が一緒じゃないのはもちろんのことですが、そういう考え方をその作品を好きな人の気持ちをわざわざ否定しに行くことの言い訳にしてはいけないんです。やめましょう。
結論
やめましょう。良くない。
俺も気をつける。みんなも気をつけよう。
インビンシブルを観ました
※前回の記事同様、当記事にもネタバレが含まれています。観終わった感想だから当たり前ですね。
めちゃくちゃグロいけど面白いので、8話まで見ちゃいましたよ、一日で見終わっちゃいましたよ…いや
なんだよこれ
1話ラストで本性を表してから、本当にもの凄くグロかったんですけど、しっかりアメコミっぽさと両立できてるのが本当にすごいですね。めちゃくちゃ面白かったです。シーズン2や3も決まっているらしくて、今後どうなってしまうのかが本当に楽しみですね。
それはそれとして
オムニマンマジこええよ
しかし、そんなオムニマンに凄く腹が立つのも、凄く怖く感じたのも私が地球生まれの地球人だから、という要素はとても強いと思います。
オムニマンの倫理観は地球人ではなく宇宙人として生きているからこそのものですよね。彼の故郷の惑星では同族だけでなく時にはほかの惑星の人々を殺戮したりしていたようですし、殺すことだけが生きるために必要なものであるような描写がありましたし、オムニマン自身も恐らくそういう"教育を受けてきたのだろう、と思います。
そんな恐ろしい星で育った彼は地球人のことも殺戮する自分よりも弱い生物としか見ていません。それ故、ヒーローとして共に戦ってきたであろうガーディアンズをなんの躊躇いも見せずに全員殺したり、地球かぶれしてしまった軟弱な息子に人間の脆弱さを示すために守るべきはずの一般市民を次々と大量殺戮していったりしたわけですね。
いわゆる、集団心理や同調圧力みたいなものを感じますね。○○として生まれたからにはこうしなきゃダメだ、という押しつけをオムニマンはインビンシブルにずっとしているわけですね。人間側に立つな、人間はこうも簡単に死ぬ脆弱な生き物なんだ、ということを恐ろしいやり方でインビンシブルを教育していました。
本当に恐ろしいやり方で…
この後の思い出すだけでゾッとするような天下は是非、インビンシブル8話を見て欲しい。
大量の人間が自分のせいで死ぬ、という精神攻撃をされてしまったインビンシブル、めちゃくちゃ可哀想。デビューして間もないのにどんだけ長くヒーローやっててもなかなか経験できないような残酷な出来事ばかり経験させられてますよね。
多くの人を"助けられない"瞬間と多くの人が"自分のせいで死ぬ"瞬間のラッシュなんてデビュー間もないヒーローにはキツすぎますが、これを体験させられたインビンシブルもといマーク君はかなり辛そうだったし、一生忘れられないトラウマになってもおかしくないけれど、どんな状況でも罪なき人々の命が奪われていくことに激しく腹を立て、父親の語る宇宙人としての生き方を完全に否定してる辺り、地球人として生きていくことを選んでるんじゃないかなって思います。
だから、地球人として生きてるマークの元には恋人や親友、母親という良き理解者がいてくれてるから、父親と同じような存在にならないんじゃないかなーと思いますが、出来ることならば、ノーランにその一人になって欲しい。
地球人のヒーローとして、やりたいことを見つけていくことで成長できると思います。
マーク君の今後の活躍が本当に楽しみです。
そして、ノーランですが、先程も書いた通り彼は自分の故郷の教育に支配されている男です。
しかし、彼は彼で地球での暮らしでの影響がなかったわけではないんですよね。"ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2"のエゴのような目的でマークを生んだのかもしれないけれど、地球人としてすくすくと育っていくマークに愛情を感じていたのも事実でしょう。
実際に8話では、幼少期にベースボールで活躍するマークを笑顔で応援するシーンがあったりする場面がありましたし、自分の中で地球人として生きていたノーランと宇宙人としてのノーラン、二つの生活のジレンマがあったのかもしれません。ガーディアンズを全滅させたことを辛かったと語っていましたが、実際に本当に辛かったのかもしれませんね。(とはいえ、残酷版クリプトン流にめちゃくちゃグロく殺しやがったけど…)
そして、自分のことをイカれてるとは言うものの、多くの人を殺す瞬間を見ていたとしても、それでも父親としてそばにいることを望んでいる、自分を受け入れようとしているマークに涙して地球を去ってしまいました。
地球人として生きていくことを決めたマークの今後も楽しみですが、マークが生まれたことがきっかけで少しだけでもなにか変化があったかもしれないノーランの今後に期待しておきましょう。
インビンシブルは実によくできた作品です。原作をKindleで3巻くらい目を通しましたが、アニメ版はグロ要素をパワーアップさせつつ、展開的にはかなり忠実にやってるようで、原作通りの展開が期待できますね。
どうなってしまうのか、わかりませんが、とりあえず推しは地球をトキュウと間違えていた宇宙人のアレンさんです。どうか死なないで。
インビンシブルを観ています。
※当記事は未完結の作品のネタバレを多く含んでいますので、原作アメコミを既に読んでいる方や、ネタバレを知っている上で楽しめるような方などが読まれることをおすすめします。
でもぶっちゃけ、インビンシブルに詳しい方からすれば"雑語り"のようなものにしか思えないかもしれないので、やっぱりめっちゃ詳しい方に読まれるのは困るかもしれないので、おすすめはできませんね。
とにかく、ネタバレOKな人向けです。
ジャスティスリーグのようなヒーローチーム。
それに、スーパーマンのようなヒーロー。
そして、そのヒーローの息子。
その息子が主人公でアメコミ原作のアニメの"インビンシブル"というPrime Videoオリジナル作品がありますが、皆さんはご存知でしょうか。本作は現在、アメコミファンの間でとても話題になっている作品で、原作者はあの"ウォーキング・デッド"や"マーベル・ゾンビーズ"で有名なロバート・カークマンです。
嫌な予感がする?
気のせいです。
Twitterでアメコミファンの方々が面白い、傑作だと話題にしてたんですが、結構驚きました。
個人的な偏見もあるのですが、本格的なアメコミファンというのは映画以外の映像作品を見ない人が多いという印象で、アメコミのドラマやアニメのような長く続くシリーズを原書や邦訳を読んでるガチのアメコミファンの人は全く観ていないということが多いと感じます。
(アローバース等のドラマ作品がDVD購入以外で追いづらい、というかひとつのサブスクできちんと楽しめない、という問題はありますが…)
そんな人たちの間で、この作品みたいなタイプの作品が話題になったり、アメコミファンがその作品を褒めたりすることを見かけることは滅多にないもんですから、そんなに話題になるくらいの作品なのか確かめる必要がある、と強く感じたので、早速第1話を見てみることに。
記事の序盤にも書きましたが、開始早々にジャスティス・リーグみたいなヒーローチームが出てきました。"ザ・ボーイズ"や"ヒーローキッズ"もそうですが、パロディされがちなヒーローチームはアベンジャーズではなく、意外とジャスティス・リーグなのは何故…?
とは言ったものの、アベンジャーズよりJLの方が歴史も長いヒーローチームですから、インビンシブルやボーイズも最近映像化しただけで、コミック自体は10年以上前のものですので、当然といえば当然かもしれませんね。
てか、ダークウィングという方、めっちゃバットマンみたいだな…。ブラックノワールよりもめっちゃバットマンしてますね…ブルース・ウェインよりも全然喋ってますけれど。
全員殺された…😨
(めっちゃグロいのでモザイクかけました)
いや、あ、え?
マジ?
え?
え??
え???
本当にびっくりしました。スーパーマン的なやつ、オムニマンによってフラッシュみたいなやつも、バットマンみたいなやつも、マーシャン・マンハンターみたいなやつも、みんな殺されてしまいました。
ダークマルチバースのスーパーマンの中にもにもそういう人、いましたね。"実はカル・エルが地球を支配することを目的とした最悪の宇宙人"だったら?という感じの。
本作のオムニマンも同じようなタイプなのでしょうか、恐ろしいですね…。
とはいえ、本作品はえげつない展開ばかりと捉えられがちだろうし、そういう要素ばかり取り上げられるのはもうわかりきっているんですが、それだけがこの作品の魅力ではないのです。
むしろこの作品は、そういった暴力的な要素が蠢いている中で、ヒーローとして奮闘しているマーク・グレイソン/インビンシブルの成長や苦悩を楽しむためのものです。
これだけは伝えたいのですが、インビンシブルは、やたらグロいということを除けば…
家族とのすれ違い
親友とのすれ違い
上手くいかない恋愛模様
などと、インビンシブルを取り巻く環境自体は正統派のティーンヒーローものなんですが、そのギャップが楽しいのかもしれません。こんなにグロテスクな世界観なのに、インビンシブルだけは"世界で最も偉大なヒーローの息子で、彼もまた若きヒーロー"という王道のシチュエーションなのが本当に面白いし、マーク(インビンシブル)だけはまともでいて欲しい…と強く感じますね。
今後も見守っていこうと思います。
みなさんも見てみることをオススメします