チャーシューご飯、美味しいね

アメコミや特撮、ポリコレ問題について語ったりします。

"アローバース"って? ~THE FLASH/フラッシュ編~

遂にやってきました。

 

2016年時点の俺をDCの沼へと引きずり込んだ原因、

そしてなんだかんだ一番好きな海外ドラマな

THE FLASH/フラッシュについて語るときがやってきました。

 

テンション爆上がりです。

さて、早"速"、フラッシュがどんなドラマなのか、

簡単にご紹介いたします。

 

・THE FLASH/フラッシュ

粒子加速器の爆発によって引き起こされたダークマター波、

及び大量の化学薬品、そして落雷を浴びた、

セントラルシティ警察の科学捜査官、バリー・アレンは、

スピードフォースと呼ばれる概念と繋がるようになり、

高速移動等、さまざまな能力を得た。

そして、スターラボの研究員であるシスコ・ラモンから

高速移動に耐えられる特殊スーツを託され、

自身と同じく、ダークマター波を浴びた影響で能力に目覚めた人々、

通称メタヒューマンとの戦いに身を投じながら、成長していく。

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というストーリーです。最初に言っておくと今回は長いブログになるよ。 

前回同様、シーズンごとの解説を行っていく前に、

フラッシュというヒーローについて少し説明をね、していきましょう。

 

まず、フラッシュがコミックに初めて登場したのは1940年。

なんと、キャプテン・アメリカがコミックに登場するよりも速く誕生しています。

1940年、コミックスの黄金時代(ゴールデンエイジ)に初登場したフラッシュは、

バリー・アレンではなくジェイ・ギャリックという男です。

ジェイ・ギャリックについては、勉強不足であまり多くは語れませんが、

老化が遅いみたいで、老人になった後も現役でフラッシュをやっていたらしいです。

(やっていた、という表現は2011年に歴史改変でその歴史が失われてしまったため)

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(銀の兜が特徴的なジェイ・ギャリック)

 

ドラマの主人公は初代フラッシュのジェイ・ギャリックではないんです。

お次に紹介するのが、バリー・アレン。実は彼は歴史的には二代目フラッシュ。

バリーが歴史的に初登場したのは、1956年、コミックスのシルバーエイジ。

雷に打たれて、スピードフォースと繋がりを得たバリーは、

自身がお気に入りのコミックのヒーロー、フラッシュ(ジェイ・ギャリック)から、

インスピレーションを得て、自身もフラッシュを名乗り、活動を始めます。

当初は、そんな感じだったみたいです。

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(2011年ごろのコミックのバリー・アレン/フラッシュ。かっこいい)

 

バリー・アレンのフラッシュには、キッド・フラッシュという

バットマンにおけるロビンのような存在、いわゆるサイドキックがいます。

キッド・フラッシュとなったのはウォリー・ウェストと呼ばれる赤毛の少年。

バリー同様に雷と化学薬品を浴びた結果、スピードを手に入れた少年です。

(これに対し、ウォリーは、フラッシュ同様のスピードを望んでいた当時の若い自分の

願いを叶えてあげたいというバリーの優しい心が、スピードフォースを引き寄せ、

自身をスピードスターの一人にした、という考察をしています)

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(キッド・フラッシュとフラッシュ)

 

お気づきかもしれませんが、当初フラッシュ(ジェイ)とフラッシュ(バリー)は、

それぞれ別の世界で活躍するヒーローでした。

フラッシュ(バリー・アレン)が活躍する世界がアース1と呼ばれる世界で、

フラッシュ(ジェイ・ギャリック)が活躍する世界はアース2と呼ばれています。

そして、1961年。アメコミ界にとって現在にわたるコミックの展開に影響を与えた、

世界の垣根を越えてのフラッシュ同士の共演が描かれたんです。

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当時、フラッシュ誌の展開において、現在でも当然のように用いられる概念、

マルチバース理論が初めて登場しました。

マーベルより一足先にマルチバースを出していたんですね、DCは凄い・・・。

マルチバースを用いてワクワクさせるエピソードをDCは展開していきましたが、

ある日、DCの偉い人たちは”マルチバースややこしくね?多すぎね?”という

結論に至ってしまうくらい、マルチバースが増えすぎてしまったようです。

そして、単一世界での話の方がみんな読みやすいんじゃね?ということに。

その後の展開で、アース1とアース2、その他並行世界は一つにまとめられます。

それがいわゆる”クライシス・オン・インフィニット・アース"というイベントです。

クライシス~は、まだ読んだことがないのですが、先日ついに邦訳本を購入しました。

なので、いつかお話出来たらいいな、と思います。

クライシス~の中で、バリー・アレンは死亡してしまいます。

そこで、キッドフラッシュ(バットマンにおけるロビン、いわゆるサイドキック)の、

ウォリー・ウェストが後を継いで、三代目フラッシュとなります。

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(ウォリー・ウェストの変化の歴史。2016年以前のフラッシュとしてのスーツは、

バリーと見分けがつきにくいスーツだったが、デザインに大きな変更が加えられ、

ぱっと見でもバリーとウォリーの違いが分かりやすくなった)

 

また、ウォリー・ウェストは当初、白人で赤毛の少年でしたが、

2011年に起きたDCのリランチ(新規読者を獲得するための設定の一新)の中で、

ウォリー・ウェストは黒人の少年へと何故か変わってしまいました。

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(New 52のウォリー・ウェスト。白人ウォリーとの差別化として、ウォーレスと

呼ばれることが多い。登場直後はキッド・フラッシュですらなかった)

 

ちなみに、ドラマ版フラッシュはNew 52の設定を参考にされていることが多く、

(バリー・アレンを演じるにあたって主演のグラント・ガスティンも

New 52のコミックを読んでフラッシュを勉強したとのこと)

ドラマ版のキッド・フラッシュはNew 52同様黒人のウォリー・ウェスト。

(細かい設定はウォーレスとは違いますが、ビジュアルはほぼ同じ)

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(シーズン3から登場するキッド・フラッシュとフラッシュ)

 

あれ?2016年にウォリーはスーツが変わって見分けがつきやすくなったって

言ってなかったっけ?と思ったあなた。

そうなんです。そこに引っかかりますよね。それでいいんです。

2016年、DCはNew 52で失われた歴史(設定)を現在のDCユニバースに

落とし込んでいくというイベント、リバースを行います。

その中で、ウォリーがスピードフォースの中に囚われてしまい、

歴史からはみ出してしまい、ウォリーの存在した痕跡のない世界へと、

変貌を遂げてしまっていました。そしてスピードフォースの中で、

ウォリーは時間軸から外れることでNew 52以前の世界の記憶を取り戻し、

自身がフラッシュだったことや、世界はこんな感じではなかったことを

自分以外に思い出してもらうべく、奮闘しますが、誰も思い出してくれはしません。

そんな中、ウォリーが最後の希望としてバリーの元へ会いに行くと、

バリーはウォリーのことを思い出し、ウォリーはスピードフォースから抜け出す

ことに成功し、時間軸の中に戻ることに成功したのです。

そして、ウォリーはその後、もう一人のフラッシュをやっていくにあたり、

バリーと見分けがつきやすいスーツへ衣替えした、ということです。

では、もう一人のウォーレス・ウェストは一体なんなのか?という問題。

彼らは同姓同名の別人で、従兄弟という関係であったことが判明。

こうして、ウォリーはフラッシュとして、ウォーレスはキッド・フラッシュとして、

フラッシュと共に戦う仲間となったわけです。

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(バリーとジェイが初共演したコミックの表紙のオマージュな二人のウォリー)

 

ホントは、4代目フラッシュや2代目キッドフラッシュだったことがある、

インパルスことバート・アレン(未来から来たバリーの孫)も語っていきたいですが、

尺の都合と知識不足からそれは断念させていただきます。

いつかドラマにも出るかもしれません、っていうか出てほしいな。

僕の推しDCアニメ、ヤング・ジャスティスに登場してるんですよ。

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(バート・アレン/インパルス。若さもあって元気よくてかわいらしい)

 

ヤング・ジャスティス、なんとですね。ジェイ・ギャリックからバートまで、

四大フラッシュが共演するシーンがあるんですよね。凄いよね。

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(ウォリー、バリー、バート、ジェイの四人が揃うレアなシーン、何故レアかは略)

ヤング・ジャスティスについてもいつかご紹介できたらいいな、と思っています。

 

と、いうわけでコミックにおけるフラッシュはこんな感じです。

まあこれでもまだまだ語り足りないし紹介できてないんですが、

今回はあくまでドラマのご紹介なので、ここらへんで割愛。

カッツアイ、キャッツアイ。キャッチュエイ。ちゅうえい。

 

それでは、ドラマをシーズンごとにこんな感じだよ~って解説やっていきます!

 

・Season 1

子どものころ、赤いモヤと黄色いモヤのようなものが家に現れ、

気が付いたときには母、ノラの死体と、パトカーに乗せられる父、ヘンリーの姿が。

ヘンリーは"私は殺してない、信じてくれ"とバリーに必死に訴えかけるのだった。

だが、ヘンリーは妻であるノラを殺害したとして、無実の罪で刑務所生活を

何年も送っていくこととなってしまった。

バリーは、幼馴染のアイリスの父親である、ジョー・ウェストによって

引き取られ、ウェスト家の一員として、立派に育てられた。

そして、何年もの月日が流れ、バリーは大人に。

セントラルシティ警察の科学捜査官となったバリーは事件の調査をするCSIに。

だがある日、粒子加速器の爆発によって、ダークマター波が放出され、

その結果引き起こされた落雷を浴びたは9か月間、昏睡状態となり、

生死の境目を彷徨うこととなる。

目が覚めたバリーは、スターラボと呼ばれる研究所にいた。

そこには、自身の尊敬するハリソン・ウェルズ博士や、

オタク気質だが優秀な青年シスコ・ラモンや、氷のように冷たい(理由がある)が、

本当は心優しくかわいらしい女性であるケイトリン・スノーという面々が。

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(スターラボの面々。左からシスコ、ウェルズ博士、ケイトリン。

真ん中のモヤっとしたのは高速で写真に写りに来たバリー。笑)

 

ウェルズ博士は粒子加速器の爆発の責任を負わされ、スターラボは事実上閉鎖状態に。

ケイトリンも、スターラボの研究員で婚約者だったロニーを失ってしまった。

そんな状況下のスターラボは9か月間、昏睡状態のバリーのケアを行っていた。

目が覚めたバリーは、まず幼馴染の女性で自身が兼ねてより密かに想いを寄せている、

アイリス・ウェストの元へ会いに行くが、なんと、アイリスには彼氏が出来ていた。

しかもその相手は父親同然のジョー・ウェストの相棒であるエディ・ソーン刑事。

これには動揺を隠せないバリー。

しかし、バリーを襲う一番大きな変化はそんなことではなかった。

バリーは、スピードフォースと呼ばれる概念にアクセスできるようになり、

高速移動が可能となっていた。バリーが能力を得た理由、それは

粒子加速器の爆発の影響だった。そして、加速器の爆発の影響は、

町全体に広がった。つまり、バリー以外にも能力者がいてもおかしくはない。

そんな中、街で特殊能力を持った強盗が暴れ出す。

バリーは、自身の能力を使って強盗を捕まえようとするが、まだ能力のことを

上手く把握できていないバリーは、強盗に逃げられてしまう。

それを受けてバリーはスターシティにいるオリバー・クイーン―アローの元へ

会いに行き、"自分に与えられた力で人を助けたいが、うまくいかなかった、

あなたのようにやれる自信がない”という悩みを打ち明ける。それを聞いた

オリバーは”雷に打たれたのは偶然じゃない、選ばれたんだ”ということを告げ、

”キミは俺よりうまくやれる。俺にはできない方法で街を救える”と激励した。

それを受けたバリーは、スターラボへ向かい、自身の能力のテストをした。

そして、シスコから高速移動に耐えられる深紅のスーツを託された。

そのスーツを着て、バリーは能力を使い暴れる強盗を捕まえるために走った。

そしてそれからもバリーは多くの能力を得た人々、メタヒューマンを相手にする。

その中で自身の能力の詳細、自分がどれだけのことを行えるかを理解していき、

ヒーローとして、成長をしていく。

物語の中盤、バリーの母親を殺した犯人がついに登場する。彼の名は、

リバース・フラッシュ。フラッシュの逆の存在、を名乗る彼を捕まえ、

フラッシュは父親の無実を晴らすことができるのか。

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(リバース・フラッシュ。その正体、目的、全てが謎に包まれている)

 

というのが、フラッシュシーズン1の紹介となります。

面白そうでしょう?めちゃくちゃ面白いんですよね。

そして、バリーたちより、先にリバース・フラッシュの正体にたどり着く人物が

このドラマにはいます。それは他の誰でもない、僕たち視聴者なんです。

バリーたちがリバースフラッシュの正体や目的を知る前に、

視聴者は既に知ってしまうんです。めちゃくちゃ面白くない?

第8話はなんと、アローとの共演編。終盤にもアローは助けに来てくれます。

そして、シーズン1の最終決戦の中で、こんなものがどこからかやってきます。

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(この銀の兜は・・・もしかして!?)

 

続きまして、シーズン2。こちらもめちゃくちゃ面白いですよ~!

Season 2

リバースフラッシュとの戦いを終えたバリー。だが、大きな犠牲があった。

父親の無実を晴らす証拠もないまま、リバースフラッシュの消えた生活を送る

バリーだったが、バリーの元へとある人物が証言を述べている映像が届いた。

それはなんと、リバースフラッシュの正体である男であり、

彼はバリーの父親の無実を晴らす証拠を用意していたのだった・・・。

前シーズンの戦いの中で、時空連続体に穴を開けてしまったバリー。

その結果、並行世界アース2に存在する悪のスピードスター、ズームに

こちらの世界、アース1にいるフラッシュ(バリー)の存在を認知され、

アース2からズームに送り込まれたメタヒューマンたちがフラッシュに襲い掛かる。

そして、アース2からやってきたのはズームの手先だけではなかった。

フラッシュに協力者となるアース2のスピードスター。その名も"フラッシュ"。

彼の名は、ジェイ・ギャリック。つまり、あの銀の兜の持ち主。

ジェイはズームとの戦いの中で、銀の兜をアース1へ落としてしまっていたらしい。

ジェイは、バリーよりも経験豊富なスピードスターとして、さまざまな力の使い方を

伝授していく。さらに、フラッシュの協力者はジェイ・ギャリックだけではない。

なんと、アース2のハリソン・ウェルズ博士もバリーの協力者となった。

ウェルズ博士との差別化のために、”ハリー”と呼ばれるようになるアース2ウェルズは、

だんだんとチームフラッシュに馴染んでいったが、彼には何か隠し事があり・・・。

また、バリーとアイリスの中にもだんだんと進展があるようだ。

さらに、本シーズンからアイリスの弟であるウォリー・ウェストが初登場する。

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(物語中盤、ウォリー・ウェストを人質に取るアース2のヴィラン、ズーム)

 

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(ウォリーを人質に取られ、緊迫した状況下のチームフラッシュ)

はい、以上がフラッシュシーズン2の紹介です。面白そうでしょ?

2016年当時、アメコミ実写作品でマルチバースを初めて扱った作品だと思います。

コミックだけでなく、実写作品でもマルチバースの第一人者となるDC、攻めてる。

途中、アース2へ向かうんですが、アース2でのバリーたちがまた面白い。ぜひ。

ARROW/アローで少し書きましたが、アース2のローレル・ランスは、

ズームの手先だった存在です。現在はARROW/アローに活動の拠点を移しています。

 

さてお次はシーズン3。

マルチバースを扱った次は、いよいよフラッシュポイント

 

フラッシュポイントとは、2011年にDCが展開したイベントの名称であり、

過去にさかのぼり、リバースフラッシュから母親の命を救ったことがきっかけで

DCユニバースの歴史が大幅に変化を迎え、悲劇的な世界となってしまい、

フラッシュが改変前の記憶を少しずつ失いながら、歴史を元に戻そうとする話。

 

そして、フラッシュポイント時間軸のバットマンは、

ブルース・ウェインではありません。この時間軸において、

路地裏で殺害されたのはウェイン夫妻ではなく、ブルース少年なのです。

息子を殺された怒りにより、トーマス・ウェインはバットマンになるのです。

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(フラッシュポイントバットマン。ブルースが生きている本来の時間軸を

取り戻すために、フラッシュの歴史修正に協力していく)

 

コミック版のフラポの結末としては、悲しいことに、歴史は元には戻りません。

戻ろうとした直前、謎の人物が三つの世界を統合。新しい正史世界が誕生。

それが、前述のNew 52世界となっていくわけです。

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(左側にいる赤いパンツ履いてるスーパーマンたちはフラポ前の時間軸。

右側のパンツを脱いだ若いスーパーマンたちがフラポ後の時間軸、New 52の彼ら)

 

コミックのフラッシュポイントとの共通点はバリーが子どもの頃にさかのぼり、

ノラ・アレンをリバースフラッシュから助けてしまい、歴史が大きく変わる・・・

というところ、くらいです。まあこれは仕方ないんですけどね。

アローバースは当時、バットマンやスーパーマンのような、メジャーDCヒーローを

ちゃんと活躍させることができない制約がありました。今では、スーパーマン

アローバースの仲間入りを果たしていますが、それは"スーパーガール"編にて。

 

というわけで、フラッシュポイントという用語の説明も終わったので、

シーズン3の解説いきまっしょい!

 

Season 3

リバースフラッシュ、ズームとの戦いを経て、心に大きな穴の開いたバリー。

穴を埋めるためにバリーは子どもの頃へ向かい、母であるノラ・アレンを

リバースフラッシュから助け出してしまった。その結果、これまでの歴史とは

全く異なる歴史、フラッシュポイント時間軸へと変貌を遂げてしまう。

そこは、アレン夫妻が健在の世界。だが、その結果、ジョー・ウェストに

引き取られることはなく、アイリス・ウェストと親密になることがない世界。

そんなフラッシュポイント世界では、バリーは本来フラッシュではない。

では、誰がフラッシュなのか?

バリーの代わりに雷に打たれ、9か月間の昏睡状態を経てフラッシュになったのは、

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なんと、アイリスの弟である、ウォリー・ウェストだった。

(ちなみにこの時間軸のウォリーはなぜかみんなからキッドフラッシュと呼ばれている)

フラッシュポイント時間軸の中で、本来の時間軸の記憶を失っていくバリー。

この時間軸は不安定で、危険であることを知ったバリーは、能力を抑制する牢の

中へ捕えていたリバースフラッシュの元へ向かう。

そこでリバースフラッシュから、なんともおぞましい事実を告げられる。

”時間軸を元に戻すには、もう一度ノラ・アレンを殺す必要がある”と。

バリーは泣く泣くそれを受け入れ、リバース・フラッシュに母をもう一度殺させた。

その結果、時間軸は元通りになった。

 

はずだった。なんと、元に戻っていなかったのだ。バリーがフラッシュポイント

引き起こしたことがきっかけで、さまざまな出来事が変わってしまっていた。

そんなこと知ったことか、と言わんばかりにどこかへ去っていくリバースフラッシュ。

(このリバースフラッシュはレジェンドオブトゥモローシーズン2でその後が描かれる)

 

フラッシュポイントを引き起こしてしまったことをチームフラッシュに告げるバリー。

変化が大きい者は当然、バリーを非難する。(ネタバレなのでそれが誰かは言わない)

そして、フラッシュポイント時間軸でメタヒューマンだった人は、

現在の時間軸では、普通の人間として暮らしていたが、ドクターアルケミーを名乗る

謎の男、及び彼が仕える最初のスピードスターで神を名乗る、サヴィターにより、

フラッシュポイント時間軸での記憶と能力を与えられる。

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(正体不明のスピードスター、サヴィター。トランスフォーマーに出てきそう)

フラッシュはフラッシュポイント時間軸のメタヒューマンを相手にしながら、

ドクターアルケミー、そしてサヴィターへたどり着いていく。

物語の途中、時空連続体を裂いてしまい、未来へ向かい未来を見てしまうバリー。

そこには、彼にとってとてつもなくショッキングな光景が広がっていた。

サヴィターの手によって、アイリス・ウェストが殺されてしまうのだった。

それを知ったバリーは、現在へ戻り、未来を変えるべく奮闘するのだった。

果たして、サヴィターの手からアイリスを守ることはできるのか?

そして、謎に包まれたサヴィターの正体はいったい誰なのか?

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(バリーが目撃した最悪の未来、果たしてこの未来を回避できるのか)

 

というのが、フラッシュシーズン3の解説・・・となるんですが、

実は、シーズン3はさまざまな要素が盛りだくさんなので、

少し紹介していきましょう。

 

 

  • ついに登場、キッドフラッシュ

シーズン2で登場したウォリー。そして、フラッシュポイント時間軸において、

スピードスターであったのはなんと伏線だったのです。

サヴィターらによって、フラッシュポイント時間軸の能力を与えられたウォリー。

その結果、スピードフォースと繋がりを得たウォリーはスーツ制作係、

我らがシスコからスーツを与えられ、キッドフラッシュとなり、

フラッシュと共に姉のアイリスの未来を回避すべく奮闘していきます。

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(フラッシュと速さ比べをするキッドフラッシュ。いやマジでそういうシーンだから)

 

今シーズンは、ジュリアンという新たなキャラクターが登場します。

そんな彼を演じるのは、なんとハリー・ポッターのドラコ・マルフォイで有名な、

トム・フェルトン(!)

果たして、どんな役なのか・・・お楽しみに。笑

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  • フラッシュ、キッドフラッシュに続く新たなるスピードスター

チームフラッシュ側に、新たなスピードスターの仲間が加わります。

それは、アース2のハリー・ウェルズの娘である、ジェシー・ウェルズ。

そんな彼女のヒーロー名はジェシー・クイック(そのまんますぎん?)

コミックではジョニー・クイックの娘であることから、ハリーが

ジョニー・クイックとなるのでは?という考察がありましたが、

現状、そんな展開は全くないです。残念ですね。

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(ジェシー・クイック。かわいくてムチムチなので僕は大好きです。へへ)

 

そして、途中、アース2からゴリラ軍団が侵略してくるんですけど(?)、

その際は、フラッシュ、キッドフラッシュ、ジェシークイックの三人で、

ゴリラ軍団と戦うんですよね、これがまた熱い話なんですわ。笑

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(三人のスピードスター。ちなみにウォリーとジェシーは付き合ってます)

 

  • 過去作品でフラッシュを演じたジョン・ウェズリー・シップが再びフラッシュに

もう激熱ですよね。ジョン・ウェズリー・シップは90年代のフラッシュのドラマで、

バリー・アレン/フラッシュを演じた俳優です。

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(90年版フラッシュ。なんと2018年のアローバースのクロスオーバーに登場しました)

 

そんなジョン・ウェズリー・シップは本作ではバリーの父、ヘンリーを演じているの

ですが、新たに発見された並行世界アース3のジェイ・ギャリックとして、

フラッシュを再び演じることとなったんです。

もうね、激熱すぎますね。その背景を知っているとめちゃくちゃ熱いヤツですよ。

また、アース2のジェイ・ギャリックは彼ではないんですが、これはこれで、です。

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(アース2のジェイ・ギャリック。少し若めのジェイ・ギャリックでこれはこれで)

 

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(アース3からやってきたジェイ・ギャリック。アース2のジェイとは別人。推し)

 

また、本シーズンでスピードフォースには意思があり、スピードスターを

監視している(見守っている、というべきか)ので、今回のバリーの行動を咎め

ある目的でスピードフォースにやって来たバリーに対して、彼が救えなかった人々の

姿で彼の行動を責めたりしてきます。怖いやつですね。

このシーズンから、バリーがとてつもなく責められたりしていきます。

ちなみにリバースフラッシュも同時期、時間軸から外れた存在(残存した時間軸、

タイムレムナントとも呼ばれる)となったことで、スピードフォースから

追われてるんですよね。彼を追うブラックフラッシュに怯えるリバースフラッシュの

表情、めちゃくちゃビビってて、笑いそうになります。ってか笑いました。

 

そんなシーズン3を経て、シーズン4の解説へ。これで終わるよ。

 

Season 4

フラッシュポイントを引き起こしたことがきっかけで、

スピードフォースの牢獄へと自らを犠牲にしたバリー。

フラッシュ不在の中、キッドフラッシュたちは街を救おうとするが、

サムロイドと呼ばれるサムライのロボットが街に現れ、

”フラッシュを呼んで来い”と告げる。

ウォリー・ウェストはバリーに代わり、フラッシュのスーツを着て戦うが、

”お前はフラッシュではない”と一蹴され、脚に怪我を負ってしまう。

シスコは、バリーをスピードフォースから解き放つ道具を開発するが、

結果としては失敗・・・かに思われたが、バリーは帰還していた。

だが、スピードフォースに長い間いた後遺症で、さまざまな時間軸のバリーが

グチャグチャに存在してしまっており、言動が支離滅裂で会話できる状態ではない。

そんな中、アイリスがサムロイドに囚われてしまう。

アイリスに危険が及んでいることを知ったバリーは正気を取り戻し、

シスコが作った新たなフラッシュのスーツを着て、アイリス救出に向かう。

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(新しいフラッシュのスーツ。最高にカッコイイ)

そして、サヴィターが言及していたデヴォーと呼ばれる男が遂に姿を現す。

アイリスをさらったサムロイドを送り込んだのは、デヴォーと呼ばれる男だった。

バリーは、デヴォーの正体にたどり着くことに成功したが、

デヴォーの罠にはまってしまい、クリフォード・デヴォー殺害の容疑という

無実の罪で父親と同様に刑務所へ囚われの身となってしまう。

スピードを使って脱獄することも可能だったが、バリーは真正面から

デヴォーと立ち向かうことを決意する。そして、バリーがスピードフォースから

抜け出した際、その場所に停まっていたバスの乗客がメタヒューマンとなっていた。

バスの乗客をデヴォーの魔の手から逃がすことはできるのか?

そして、フラッシュはデヴォーこと”シンカー”を倒すことはできるのか?

 

というのがシーズン4の紹介ですね。

今シーズンの目玉はなんといっても、新しい仲間。

ラルフ・ディブニー/エロンゲイテッドマンです。ラルフめちゃくちゃ好き。

彼もバスの乗客の一人で、バリーの元同僚で現在は探偵。

しかし、コイツがとんでもないろくでなしなんですよね。

フラッシュの正体を知るや否や、”フラッシュは好きだったが今から嫌いだ!”とか

普通に言ってみたり、バリーと口げんかしまくったり。

今までの仲間たちとは全く異なるタイプのキャラで、とても楽しいです。

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(口論中、強盗に”ちょっと待って”するバリーとラルフ)

 

彼の能力は、ゴムみたいに体が伸びることなんですよね、これがまあ気持ち悪い。笑

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(バリーが顔面を殴ろうとしたらラルフの顔に手がめり込んでしまったとき)

 

ですが、そんなラルフは元警官。善の心を持ち合わせていたんです。

ラルフがどうしようもないろくでなし、というのはバリーの誤解だったんですよ。

それを受けてバリーは、ラルフに先輩ヒーローとしていろいろ教えていきます。

ラルフも、バリーたちチームフラッシュと関わっていく中で、だんだん

元々持っていた善の心を引き出していき、やがてはヒーローとなります。

エロンゲイテッドマンに。

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(遂にシスコにスーツを作ってもらったラルフ。また、途中までのラルフのスーツは

仮のものなんですけど、これがめちゃくちゃダサいのでお楽しみに。笑)

 

フラッシュシーズン4はこれまでの中で一番話がどんよりしてるので、

ラルフの存在が本当に愛おしくなりますよ。マジ。

見終わったらラルフ大好き!ラルフかわいい!ってなってます。間違いない。

 

と、こんな感じがドラマ版フラッシュのご紹介となります。

 

いかがでしたか?

 

面白そうでしょ???

 

さあ、HuluやNetflix、あるいはTSUTAYAとかでDVD借りるなりなんなりして、

フラッシュを楽しんでいただきたい!

 

それでは次回のレジェンド・オブ・トゥモロー編でお会いしましょう!