チャーシューご飯、美味しいね

アメコミや特撮、ポリコレ問題について語ったりします。

仮面ライダージオウ、最終回を経て。

今回はアメコミブログ…ではなく、

仮面ライダーについてのブログ。

仮面ライダージオウについて少し。

 

仮面ライダージオウという作品、

物語はまだ続きがありますが、

TV本編は完走しました。

キャストや現場スタッフの皆さん、

本当に一年間お疲れ様でした。

なんだかんだありましたが、

今までにない楽しい一年でした。

 

今回は、そのなんだかんだあったところ。

そこを語っていきたいと思います。

良い点を述べた後に不満点を述べると、

マイナスな感じで終わってしまいます。

僕としても気分は良くない。

かので、不満点から述べてから、

良かった点を述べていきます。


では、まず、不満点。

 

"レジェンドの活躍がなかったことに"

ジオウが、テレビ放送が完結した平成ライダー

(レジェンドライダー)の歴史を継承すると、

そのライダーの歴史は失われるという設定。

クウガ、アギト、龍騎ファイズブレイド

響鬼、カブト、電王、キバ、ダブル、オーズ、

フォーゼ、ウィザード、鎧武、ドライブ、

ゴースト、エグゼイド、ビルドたちが

歩んできた一年間がなかったことにされるのを

見るのは、僕が毎年見続けてきたそれぞれの

一年間否定された気分になって少し嫌だった。

(ウォズはナレーションでジオウがライダーの

力を"継承し"ではなく、"奪い"と表現している。

実はジオウは"黒幕"によってライダーの力を

奪うように促されていた。)


"レジェンドの扱いが雑"

前述の通り、僕らが見てきた一年間の戦い

日々を送らずに過ごしてきた彼らが描かれる。

それはまだ"ありえた可能性"の描写として

全然いいのだが、改変ものの醍醐味は、

自身の過去が改変されたことに気づき、

少しずつ元に戻り始めることにあると思う。

2018年期のジオウの展開では、桐生戦兎や

天空寺タケルといったレジェンドライダーが、

本来の歴史を思い出す描写があった。 

しかし、2019年期のジオウではそれらは

ほとんどなくなってしまうのだが…

 

話を戻すが、扱いが雑なのである。

ゴースト編では、ゴーストの歴史が一時的に

復活したことによって、

深海マコト(仮面ライダースペクター) が

やや唐突に出てきて、変身して少し戦って、

あとはもう出ない…という扱い。

ちょっとなあ、どうなの?それは。

乾巧や草加雅人、火野映司に関しては、

桐生戦兎や宝生永夢、天空寺タケルと違い、

変身すらさせてもらえなかった。

檀黎斗はアナザーオーズに変身したが、

仮面ライダーゲンムには変身はしていない。

檀黎斗の父親、檀正宗に関しては…

アナザーオーズとなり暴走した檀黎斗に

殺害されてしまうという最悪の事態。

貴水博之氏が音楽活動等で多忙、など

いろんな事情があるのだろうが、

殺さなくても良くないか?と思う。

檀正宗の死に関しては必要性を感じない。

話題性だけを重視したようなくだらない死に

カタルシスなどないのでやめて欲しい。

 

2019期のジオウでは、多少は改善された。

だが、それでもまだ不満はもちろんある。

加賀美新がカブトになる展開は正直、

カブトファンとしての不満だと思う。

加賀美新はカブトゼクターに選ばれなかった

もう一人の主人公である。

彼はそれから紆余曲折を経て、

ようやくガタックゼクターに選ばれ、

仮面ライダーガタックとなった。

加賀美はガタックでないと意味がない。

加賀美に天道(カブト)のような道は歩めない。

"俺は俺にしかなれない、でもこれが俺なんだ"

という、彼の名言の言うように。

とにもかくにもまあレジェンドの扱いが

初期に比べれば幾分かマシになったわけだ。

 

しかし終盤、ジオウはレジェンドライダー

出る作品で最もやってはいけないことを行う。

それは、"レジェンドライダーを殺すこと"。

"MOVIE大戦 MEGAMAX"において、

オーズと出会った未来の仮面ライダー

仮面ライダーアクアこと湊ミハル。

彼はジオウの終盤においても、

未来から過去へ向かってきた。

そして、アナザーディケイドの攻撃を受け、

あっさりと息絶えてしまう。

はあ?マジで許されんやろ、こんなん。

彼が似たような経験をした別人だとしてもだ。

推しライダーが今更死ぬのを見たいわけない。

"仮面ライダー4号"のような、

555ファンが納得するようなストーリーなら、

僕は文句は一切言わないし、楽しめる。

しかし、ミハルくんの戦いの幕を閉じるのが、

アナザーディケイドごときにやられて、だと?

そんなこと、許されるわけないだろ。

 

"明らかになる事実があまりに唐突"

例えば。

ジオウが夢で見た未来の仮面ライダーが、

現実の世界に現れていること。

それはジオウが予知夢を見ていると

みんな思っていたが、実は違う。

ジオウは夢で見たものを創造する力がある。

いや、なにその唐突な新設定。

っていうか途中で全く触れられなくなるし。

マジで触れられなくなる。

 

例えば。

ツクヨミに時を止める能力があること。

ツクヨミとスウォルツが兄妹であること。

ツクヨミたちはジオウ世界とは別世界の

住人であること。

いや、なにその唐突な新設定。

せめて、伏線を忍ばせておいて欲しいな。

実はもしかして?って考察しようが無い。

伏線を丁寧に仕込んでくれる大森Pによる

エグゼイド、ビルドを見てきたあとの

ジオウだからやっぱり期待しちゃうけど、

あのプロデューサーはライブ感重視だよね。

大森Pみたいなプロデューサーもっと増えて。

 

例えば。

ジオウの世界はクウガ〜ビルドの世界が、

融合して生まれた世界である、という事実。

いや、なにその唐突な新設定

つまり、クウガからビルドは全て別の世界で、

それらが合わさったのがジオウ世界、と?

そういうことですかね。

否、そうは思いません。

クウガからビルドは全て別世界だったと

解釈してる人、生まれちゃったね。

どうなんでしょうか。否定はしません。

そういう解釈もある。

僕はこういう解釈です。

ダブルからエグゼイドまで、

つまり平成2期の世界は同一世界観なんです。

だから、冬映画では世界移動せずに共演可能。

MOVIE大戦や平成ジェネレーションズ等で、

彼らが同じ場所に集まれたのはそういうこと。

なので、ダブル〜エグゼイドは別世界だと、

既存の作品に矛盾が生まれて、

まずいことになってしまいます。

平成2期世界とビルド世界は別世界。

なので、次元移動装置を介しての

共演、という形な平ジェネFINAL。

なので、ダブル〜エグゼイドまでが

別の世界の物語、つまりは

冬映画のコラボなど存在しない別世界。

そう解釈してます。

 

まあ、とにかくです。

白倉Pの手法の"ライブ感"というスタイル。

"細かいことはいいんだよ"というスタイル。

はっきり言って時代遅れです。

ぽっと出の新設定になにー!ってなる時代は

エグゼイドとビルドのおかげで終わりました。

丁寧に伏線を貼り、後に回収するスタイルを

2年もファンは見てきてるんです。

その場その場で考えた設定を

ぶち込むスタイルはもう古いんです。

 

"ビルド側のジオウへの配慮を無視"

仮面ライダービルドは、

本編世界とスカイウォールのない世界を

融合させて新世界を創造して幕を閉じます。

大森Pによると、ビルド世界と平成2期世界を

融合させるというジオウへの配慮でしたが、

ジオウサイドはこれを無視。

いや、なんでだよ。

その結果、新世界に至り損をしたビルド。

はあ…なんだかなあ。

しかし、今思うとジオウがビルドと

繋がってなくて良かった、と思います。

ジオウみたいなレジェンドを雑に扱う作品の

舞台が正史世界だと嫌ですからね。

これはジオウサイドがビルドを無視したのは

まあ、間違いでもないのかな?と。

 

"映画と本編が密接にリンクしてない"

まあ白倉Pの作風、なだけですよね。

個人的な不満ですこれは。

オーズ、ウィザード、鎧武、ゴーストなど、

正史なのかパラレルなのか少しあやふやな

作品はありますが、ダブルやフォーゼ、

ドライブ、エグゼイド、ビルド等の作品は

映画と本編が明らかにリンクしています。

ジオウは全くリンクしてなさそうなんです。

冬映画にも、夏映画にも。

冬映画ではクウガとダブルの力を得たり、

夏映画では常磐ソウゴの真実が明かされたり、

しているんですけど、正史なのかあやふや。

白倉Pは本編と冬映画はパラレルだが、

本編でも似たような経緯でクウガとダブルの

力を得ているというようなことを

Twitterで述べていました。

それなら繋げろ。

そう思ってしまいます。 

エグゼイドとビルドが本編とリンクしまくり、

映画と本編を見ることで見終えられる、

そういう要素が好きなんですよね。

知れば知るほど楽しめる、そうあるべきよ。

だからアメコミとか好きなんかもね。

 

まあ、大体の不満はこんな感じです。

ほんとにモヤモヤの連続です。

やりきれない感じが常にありました。

まあ、それでも熱いと思った瞬間や

いいな、って思う時はあります。

それらを述べていきたいと思います。

 

"ジオウとレジェンドの共闘が熱い"

2018年期のジオウでは、レジェンドを

ただ出しているだけ、せっかく出てくれた

レジェンドを活躍させる能力がないという、

某プロデューサーの"スーパーヒーロー大戦"等

の春映画からずっと治らない悪い癖は健在。

だが、2019年期のジオウにおいてはさすがに

改善すべき、と思ったのかは分からないが、

テコ入れがあったような雰囲気はあった。

津上翔一はこれまでのレジェンド同様

失ってしまうが、ジオウの計らいにより、

一時的にアギトの力を取り戻し、

アギトとしてジオウらと共闘する姿は

ジオウ本編でも屈指の熱いシーンであった。

ヒビキの弟子だった桐矢京介が

響鬼ライドウォッチで響鬼に変身し、

ジオウと一度限りの共闘を見せる。

響鬼(後半)のファンなら、熱くなること

間違いなしのシーン、結構アガった。

何がいいかって、京介が響鬼であることを

捨て、ジオウに響鬼ウォッチを託し、

自力で響鬼を継ぐことを目指す展開。

そういうのいいですね、好きですよ。

加賀美新がカブトになる展開だけは、

いただけないけどね。好きじゃない。

加賀美新ガタックだからいいんだよ。

 

"ジオウを自分の番組にするディケイド"

これは最高だったね、ほんとに笑

門矢士がほかのレジェンド同様、

出演しますが、大きな違いがあります。

彼らはゲストですが、士はずっと出ます。

4号ライダー的立ち位置にいます。

なんと言っても、その優遇具合。

これまでのディケイドが変身可能なライダーは

クウガ〜キバまででしたが(まあ春映画では

1号になってたり昭和もいけるんかもしれん)、

ジオウにおいてはディケイドが使用する

ベルトがアップグレードされており、

クウガ〜ビルドまで変身可能に。

士が最終回後も旅を続けていた証です。

さらに、終盤の展開でディケイドは、

ジオウに変身できることも判明…!

ディケイドってもしかして、

全アナザーライダーを自力で倒せるのでは…?

そしてなんと言っても相変わらず強い!

ディケイドの力を継承したジオウ相手でも、

苦戦することなくジオウを圧倒。

ジオウのルールとして、ジオウに力を継承

されるとそのライダーは力を失うという設定を

完全に無視し、ディケイドとして活躍し続ける

門矢士、本当にそういうとこやぞ。(褒め)

さらに、終盤において士はジオウに

自分の力の"半分"を渡していたことが判明。

半分の力ですらジオウを圧倒していたのは、

やはり旅による戦闘経験の蓄積でしょう。

こういう事実が明らかになると、

フルパワーのディケイドの実力が

どれほどなのか、気になっちゃいますね。

 

"未来を変えられるのかといったテーマが良い"

仮面ライダージオウには、未来において

最低最悪の魔王、オーマジオウとなってしまう

未来が待っていました。

ですが、ジオウは仲間たちと共に、

最低最悪の魔王への道を避けられるのか。

ジオウⅡやジオウトリニティ、などなど、

金の部位が増えて、オーマジオウへ

近づいている…?という伏線はあります…

まあ結果だけいえばオーマジオウになる

結末を迎えてしまいましたが、

オーマジオウは恐らく、

最低最悪の魔王などではない。

夏の映画で描かれたように、

"記された歴史と、実際の歴史が

必ずしもイコールとは限らない"

本当にオーマジオウは最低最悪の魔王なのか?

そこをもっと描いて欲しかったなあって。

もったいない…いいテーマなのに、

もったいない…ほんとに

 

"ジオウに登場するさまざま時間軸"

まずは"ジオウがオーマジオウになる時間軸"。

本編にたびたび登場するオーマジオウや、

本編におけるジオウの仲間のゲイツたちが

元々いた時間軸。

オーマジオウが最低最悪の魔王として、

世界に君臨してる時間軸です。

この時間軸からやってきたゲイツツクヨミ

オーマジオウの誕生を阻止するために、

2018年に向かいます。それが本編時間軸。

 

次に、常磐ソウゴがオーマジオウになるのを

拒み、ジクウドライバーを破壊するが、

ゲイツが自身のジクウドライバーを、

ソウゴへ託したことがきっかけで生まれた、

"ゲイツリバイブがオーマジオウを倒し、

2018年以降もライダーが誕生する時間軸"。

シノビやクイズ、キカイが登場。

そして、ライダーに変身できるウォズが存在。

この時間軸からクイズやウォズが本編時間軸に

来訪してきたりします。

この時間軸のウォズ(通称白ウォズ)は、

本編時間軸に存在した"救世主"ことゲイツ

ゲイツリバイブへパワーアップさせ、

自身のいる時間軸を確定させようとするが、

ライダーの力をオーマジオウ時間軸から来た

ウォズ(通称黒ウォズ)に奪われたり、

散々な目に合う。なかなかにヴィラン

感じを漂わせていたので悪いやつかもしれん。

ジオウ、ゲイツ、ウォズの三人が一つになる

ことで変身できる、ジオウトリニティの

誕生によって、ゲイツリバイブ時間軸は

消滅した。

僕はこの時間軸編が好きです。

 

そして、"2068年からゲイツツクヨミ

やってきて、ジオウの仲間となり、

オーマジオウへ至る未来を阻止すべく、

尽力する中、黒ウォズがライダーになり、

やがてジオウトリニティが誕生する、

誰も知らない未来へたどり着く時間軸"

まあ、本編時間軸ですね。

ソウゴがオーマジオウにはならない、だから

グランドジオウになったんだと思ったら、

オーマジオウの劣化版だったとは…なんとも

結果、ゲイツツクヨミも戦死、

孤独になったソウゴは絶叫の中、

オーマジオウへ姿を変え…というね。

悲しい。

 

そして、"本編時間軸のオーマジオウとなった

ソウゴが作り出した、新しい時間軸"

具体的に何が変わったのかは不明だが、

描写されてる限り、ジオウ世界と、18の

ライダーの世界が分離。

この世界にはジオウ系のライダー以外は

存在しないと思われる。

というか最終回の段階では、

ソウゴがジオウのままなのかも不明。

ウォズがライダーの力を持っているのかも。

今後のVシネでどうなるやら。

 

…と行きたいが、もうふたつある。

 

"平ジェネForeverのジオウ世界"

アタルのイメージする

"仮面ライダージオウ"という

テレビ番組のキャラクターが

現実世界に現れた、ような感じ。

本編とリンクしてるようでしてない。

クウガとダブルのウォッチは

どうやって手に入れたのやら。

 

そして、最後にこれ。

"夏の映画の時間軸"

本編と繋がっている、ということが

言われておりましたが、明らかに

繋がってない。笑

まあこれに関しては、一部繋がってる

そういう解釈で良さそうですね。

ベルトさんの先祖を救い、

ドライブとマッハのライドウォッチを

継承した。それは本編も同じ。

まあザモナスらクォーツァーが

本編時間軸でも戦うことになっちゃうが。

まあ似た経緯でドライブウォッチを継承、

詩島剛と出会っていたということすかね。

ここからが分岐。

全てライドウォッチを継承したジオウは、

王として崇められる。

ついにみんなが認める王となったその瞬間。

真の常磐ソウゴが現れ…というね。

そういうストーリー結構好きなんす。

おすすめよ夏映画。

 

まあ、不満をぶちかましてしまいましたが、

良くも悪くもこの一年は楽しかったです。

仮面ライダージオウ、本編の結末は

謎の残る終わり方でしたが、

Vシネに場所を移して展開していきます。

まあなんとなくの区切りはついたので

まあ良しとしましょう。

ビルドの続編もあるし、ジオウもまだ未完。

ゼロワンを楽しみつつ、

これらも楽しめますね。

 

楽しんでいきます。

 

では、次の記事で。