チャーシューご飯、美味しいね

アメコミや特撮、ポリコレ問題について語ったりします。

MCUにマルチバース既に登場済み

マーベルスタジオがソニーと共同で制作していふトム・ホランドスパイダーマンの映画シリーズの三作目になんと、サム・ライミ監督によるスパイダーマンシリーズでピーター・パーカー/スパイダーマンを演じたトビー・マグワイア、マーク・ウェブ監督によるアメイジングスパイダーマンシリーズでピーター・パーカー/スパイダーマンを演じたアンドリュー・ガーフィールドが出演するという噂が流れております。ネタバレ王子ことトム・ホランド、マーベルスタジオやソニーが流した確定した情報では無いためあくまでまだ噂でしかないとは思いますが、それに対して"ついにマルチバース出るか?"というコメントがありました。

 

うん

 

MCUマルチバースの概念、

とっくに出てるよね?

 

という話でございます。まあこれはあくまで個人的な解釈でしかないんですが、そういう可能性もあるよね〜と思って話を聞いていただければと思います。

 

マルチバースとは?

 

そもそも、マルチバースってよく聞くけど一体なんなんだよ?という方もいらっしゃると思います。映画しか見てないと知り得ない知識なのでまあ軽く説明しとくと、アメコミの世界観は基本的に多くのコミック作品の舞台となる正史(正しい歴史と書いて正史)世界と、"正史じゃない並行世界"があるんですが、並行世界の数がとにかく多い。そう言ったさまざまな世界をマルチバースと呼ぶわけです。並行世界のパターンとしては

・正史を舞台にしたコミックに登場する未来や過去から来たキャラクターが元々いた時代(世界)

・正史世界で起きていたかもしれないもしもの分岐世界

・名前とヒーロー名が正史と同じ人達が存在してるだけの完全な別世界

・もうなにもかもが違う世界

…などがあります。クリエイターたちが表現したい世界観に合わせてその都度誕生しているので無限なのです。

また、マーベルによって正式なマルチバースに含まれた世界(アメコミ用語でアース)には番号が割り振られており、正史世界はアース616、MCUの世界観の原案となったアルティメットユニバースにはアース1610、映画X-MENの世界観はアース10005(あるいはアースTRN414)、MCUの世界はアース199999、などと言った感じです。

ちなみにMARVELの映画作品でガチガチにマルチバースが登場した作品はスパイダーマン:スパイダーバースが挙げられます。面白いしマルチバースだし最高なので見てくれ。

 

マルチバース、ややこしいねえ。

 

ちなみにDCのマルチバースの定義はMARVELほどガチガチしているものではなく、52個のマルチバースがあるとされていまして、その52個のマルチバース以外に番号は割り振られてなかったりします。ですが、こっちも無限に並行世界が存在してるのでマルチバースに含まれてない"エルスワールド"や分岐未来等の可能性の世界群"ハイパータイム"、存在しては消滅し続ける無限の"ダークマルチバース"などMARVELよりも概念が多くて分かりづらいかもしれません。でも俺は好き。ワクワクする。

 

てか全然軽く説明してないな?

 

MCUマルチバースが?

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やっと本筋ですね。まあ2017年公開のドクターストレンジにてエンシェント・ワンがマルチバースというワードを普通に言ってたので概念としては存在していることは確定していたんですが本格的な登場はまだしていない、というのが現状です。

 

普通そう思うじゃん?

 

ですが、私はこう思うのです。

 

MCUマルチバース

既に出てるじゃん。

 

というね、最初らへんに書いてたことに繋がるわけなんです。とはいえ、どれに出てたんだよと疑問に思う方もいらっしゃると思いますので、ズバリ言ってしまうと…

 

アベンジャーズ:エンドゲーム

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えっ?

 

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出てないだろ!

 

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どこにだよ!?

などと思われる方々もいらっしゃるかと思いますので、どうしてそう思うのかを話していきたいと思います。

 

ここから先はアベンジャーズ:エンドゲームのネタバレを含んだ内容となるので、エンドゲームを観ていないという方は出直してください。

 

(そもそもMCUを紹介する記事ではなくMCUに関する考察をしようかって記事なのにエンドゲームもろくに見てないような人なんかがこんなネタバレの宝庫みたいな記事読んでんじゃないよという気持ちはある)

 

タイムパラドックスが起きてない

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過去に向かったアベンジャーズたちの行動が過去に影響を及ぼすことはあっても、彼らの行動が彼らが現在の時間軸にそれらは影響を及ぼしてはいません。

ここで言う影響を及ぼしていないというのは2012年でコズミックキューブを手に入れ損ねた上、ロキがそれを利用して逃亡するという展開によって2018年にロキがサノスによって殺されるという出来事がなくなったわけではないこと、2014年のネビュラが2023年のネビュラに倒されたにも関わらず、2023年のネビュラがその影響を受けていない事実などのことです。

自らの行く末を2023年のネビュラを通して知り、ピム粒子を利用して2023年に来訪し大虐殺を行おうとした2014年のサノス及びサノス軍のことはまた別の話、ということです。

ロキやネビュラの件もそうですし、なぜ2014年から来たサノスを倒したことでそもそも2018年のサノスによる全生物の半滅という出来事がなかったことにはなっていないのか?という話になりますね。それはすなわち、

アベンジャーズが向かった過去は自分たちの過去ではない

ということになると思うんですよね。

ここで、仮にアベンジャーズ:エンドゲームの中でインフィニティ・ストーンを手に入れるために過去に向かうことになるアベンジャーズたちを正史の存在、MCUとします。

MCUアベンジャーズが量子世界を通して向かったのは2012年(仮にMCU-2012)、2013年(仮にMCU-2013)、2014年(仮にMCU-2014)などでした。

MCU-2012でコズミックキューブを回収しようとしたアイアンマンはアントマンに頼んで2012年のアイアンマンのリアクターに誤作動を起こさせ、どさくさに紛れてキューブを回収する作戦を立てましたがエレベーターに乗せて貰えずブチ切れたハルクが暴れたことでキューブをMCU-2012のロキに奪われ逃走されてしまいました。ですが、MCUのロキは2018年にサノスに殺され死亡したままです。

これは結局、未来が変わらなかったということではなくMCUの2012年とMCU-2012がよく似ている別の存在なのだということだと思われます。

だから、2023年に帰還したアベンジャーズたちの元にロキが現れなかったのはロキが死んだままだということだと判断できますね。

さらに、MCU-2013のアスガルドにロキが収監されていましたが、MCU-2012がMCUそのものだとすれば逃亡したはずのロキがなぜ正史と同じように収監されていたのかという疑問が生まれます。ですがこれもMCUMCU-2012とMCU-2013が全て似たような別の存在だと解釈すれば問題はありませんね。

MCU-2014のサノス軍がピム粒子を悪用し、2023年の現在に向かい、アベンジャーズたちと戦った結果、アイアンマンの自己犠牲によってサノス軍は全滅しましたが、それよって2023年の歴史から宇宙人口半滅という出来事が消え去りませんでしたし、ネビュラがアベンジャーズであるという出来事も消えてはいません。MCUのガモーラも死んだままです。

 

なぜ、MCUにとって過去であるはずのMCU-2012での出来事やMCU-2014からの侵略などでMCUの時間軸に変化が起きなかったのか、それは…

 

そういうことです。

 

エンドゲームに登場していた

2012年や2014年などの過去は

MCUにとっての過去ではなく、

MCUの過去とそっくりな別世界

 

つまり…

 

MCUマルチバースは存在する

 

ということです。

また、戦いを終えたキャプテン・アメリカが過去に向かい、自分が本来送るはずだった日々(ペギー・カーターと結ばれ、幸せな生活を送る日々)を過ごしに行きましたが、MCUにおいてはペギーは別の男性と結婚し、2014年時点では認知症を患って2016年に死亡しているままだと思われます。つまりスティーブはMCUのペギーと限りなく同じだけど別の存在であるペギーと幸せな日を送ったわけです。

 

グダグダと話していましたがそういうことです。

あくまで個人の解釈でしかないのですが。

 

以上