チャーシューご飯、美味しいね

アメコミや特撮、ポリコレ問題について語ったりします。

"JOKER"

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Ha.

 

どうも。10月4日公開のDCの最新映画。

ホアキン・フェニックス主演の

"JOKER"を観てきました。

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控えめに言って最高すぎましたね。

批評家が大絶賛とか、賞を取ったとか、

ロッテン・トマトで大好評とか、

そういうの全然当てにしないんですよ。

批評家とアメコミファンはね、

感性も求めているものも全く異なるので。

 

しかし、今回は"評価されるだけのことはある、

素晴らしすぎる"と素直に感じましたので、

どんな映画だったか、そしてどう思ったかを

ガッツリ語っていきたいと思います。

 

ご注意:ここから先はネタバレ要素があります。

本編の結末や伏線に触れていきますので、

既に映画を観た方、あるいはネタバレOKな方

のみ、当記事をご覧ください…ってな。

ハハッ!

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ジョーカーだけでなく、

さまざまなキャラに対する

新たなる解釈

この解釈、なかなか挑戦的だな、と。

本作では、アーサー・フレックという

青年が雇われピエロとして生活してる

というとこから物語が始まりまして。

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宣伝で言われていたような

"心優しき男が悪のカリスマに

どうしてなっていくのか?"を描いた作品

 

…などではなかったです。

 

そもそも、どこかおかしい男が

完全におかしい男にレベルアップする話かな?

 

では、どうジョーカーになるのか?

アーサーはある日、地下鉄でナンパしていた

最低な男らから女性をかばいます。

すると、男らはキモいピエロ野郎と

罵りながらアーサーを蹴り続けます。

耐えかねた彼は男らを全員射殺。

そこから悪のカリスマ、ジョーカーに…

 

なるわけではないんですね。これが。

それだけではなく、積み重ねなんです。

アーサーの母親は市長選に出馬している

トーマス・ウェインに手紙を送っていました。

アーサーはその手紙の内容を見てしまいます。

その手紙には、トーマス・ウェインと

母にかつて関係があり、自分はその際に

彼女が身篭った子どもである。

そんな衝撃的なことが綴られており、

衝撃を受けたアーサーはまずウェイン邸へ。

トーマスの息子、ブルースに対しダル絡み。

執事のアルフレッドに罵られながらも、

トーマスに会わせてくれと懇願。

しかし、願いは叶わなかった。

 

その後、自身が地下鉄で殺人を犯したことで、

上流階級の人々に不満を持つ市民たちが、

ピエロのマスクを被り、デモを起こす。

それに便乗し、上手くトーマスと会うことに

成功し、父親に再会したアーサー。

そこで、衝撃的なことをまた告げられる。

アーサーの母とトーマスには関係などなく、

アーサーはそもそも養子であること。

事実を受け入れられず、発作の笑いが起こる

アーサーは、そんなことを知らないトーマスに

一発殴られてしまうのだった。

(いや、トーマスちょっとひどすぎん?笑

なんか、コミックのトーマスとは全然

印象が違う、新たなトーマスだったなあ)

 

その後、母親が心臓の病気で入院。

アーカムという施設に向かい、自分の母親が

妄想狂であること、自分が本当に養子なこと、

自分の発作の原因は過去に虐待を受けたもの

であることを知ってしまい、母への憎しみから

母親を窒息死させる。

 

だんだんストレスが溜まっていくアーサー。

自分のことに誰も注目してくれず、

自分が存在していると思えずに

生きづらさを感じているアーサーの日課

それはマレー・フランクリンが司会を務める

トーク番組を見て楽しむことだった。

ある日、コメディアンを志すアーサーは

バーでジョークをする仕事が受ける。

発作の笑いが起きたり、あまりウケなかったり

大好評とは呼べない結果で終わった。

さらに、その映像をマレーは番組内で、

ネタにして、アーサーのことをバカにした。

そのことにアーサーは怒りを感じた。

 

その後、オファーを受け出演したアーサーは

こう紹介してくれ、と頼む。

前にマレーらが自分をバカにする際に

使った名前の"ジョーカー"を。

 

番組に出演したジョーカーは、

自分が地下鉄で男らを殺した本人であることを

全世界に明かしたのち、自らを罵った

マレーを射殺する様をテレビで流す。

狂気はゴッサムに蔓延していく。

 

すごい話ですよね。

アーサーって何も変わってないんですよね。

元からやばめな人が注目され始めて、

やがてジョーカーと呼ばれるようになる。

アーサーはアーサーのままということ。

なんて映画なんでしょう。

アーサーがジョーカーになるのではなく、

アーサーをジョーカーにしていくような話。

周りがだんだんアーサーの存在を認知していく

そういう映画だったよね。と思う。

だから、新しすぎる。今までない

アメコミ映画なのはそういうとこ。

アーサーはとっくにジョーカーだったという。

ヴィランが主役の映画、ヴェノムみたいに

ダークヒーローやアンチヒーローみたいな

キャラになって、なんか求めてたものとは

違ったかな?ってたまになるけど、

今回はもうそう!それだよそれ…

ってなりました、ほんとに凄かった。

 

アーサー/ジョーカーの笑いのツボが

周りと明らかに違うことを描いてるの、

とても良かった、すごい良かった。

周りに合わせるために作り笑いをするけど、

それがマーク・ハミル演じる伝説のジョーカー

さながらの笑い方ですごいゾクゾクした。

Mark Hamill Laughing - YouTube

マーク・ハミルのジョーカー

 

バットマン誕生秘話 

ブルースとアルフレッドが出ること、

生前のトーマス・ウェインが出ることは

なんとなく知ってました。

ですが、トーマスがあんなに出てくるとは。

そして、まさかのまさか。

ジョーカーに感化された一人が、

路地裏でウェイン家に強盗を行います。

その結果、トーマスとその妻マーサは射殺され

ブルース少年は目の前で両親を失います。

そこでもう僕はゾクゾクしまくってました。

あ、マジ?ここに繋がるの!?

もう興奮が止まりませんでした。

バットマンに詳しくない人もいると思うので、

バットマンのオリジン、話していきましょう。

 

ブルースはあらゆる作品で両親を失ってます。

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バットマン:イヤーワンという

バットマン誕生を描いた80年代の名作や、

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バットマン:ゼロイヤーという

新解釈でバットマン誕生を描いた近年の名作、

そのほかのコミックにおいてもブルースが

バットマンになる経緯として、

ウェイン夫妻の死というイベントが。

そして、それは実写作品でも。

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人気の高い"ダークナイト"に繋がる作品、

"バットマン ビギンズ"においても、

ウェイン夫妻は殺害され、ブルースが生存。

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ブルースがバットマンになっていく過程、

そしてバットマンのいないゴッサムシティの

ふたつを5年にかけて描ききったGOTHAMでも

やはりウェイン夫妻は殺されています。

つまりはそういうことです。

 

バットマンVSジョーカー

ジョーカーの映画世界でも、後にブルースは

バットマンとなります、間違いない。

ゆくゆくはバットマンジョーカー

戦いが見られるようになるかもしれません。

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本作で、アーサーはトーマスの息子という

衝撃の事実が明かされました。

(まあアーサーの母の妄想だったんですが。

アーサー自体、母親の実子ではなく養子。

しかも虐待されており、その結果として

脳に損傷を負い、笑う病気になってしまった。

そういう事実が隠れているんですが)

なので、ブルースに対して、ジョーカー

"よぉ、兄弟…"とかいうジョークを

披露してくれたら嬉しいなって思います。

あくまでバットマンにはそれは言わず、ね。

ジョーカーがバットマンの正体を

知ってることをアピールするのはダメ。

ネタばらしは興ざめだ、ってな。ハハッ!

まあ、このネタわからん人のために説明。

 

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"昔、彼に会いに行ったことがある"

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"「これはお前のものだろう」

彼は振り返り、カードと私を見た。

だが、その瞳には何の感情もなかった。

その時に気づいた。

彼はバットマンの正体など

まったく気にしていないことに。

ジョーカーにとって、ネタバレは

興ざめ以外の何者でもない"

 

はい、そういうことです。

バットマンの正体なんてジョーカーは

どうだっていいんです。

重要じゃないんです。

そこなんですよ、ジョーカーの魅力。

 

大抵のヴィランって憎きヒーローの正体を

知ろうとして、知ったらさ

家族狙ったりとか招待を世間にさ、

晒したりするじゃん?でもね、

ジョーカー、知ろうとしないんですよ。

 

そこがいいんだよね。

バットマンが誰かなんてどうでもいい、

誰がバットマンだろうとバットマン

最高の遊び相手なのだから。

でもまあ、ブルースのバットマンじゃないと

ジョーカーは面白くない様子ですが。笑

("バットマン:ブラックミラー"参照)

 

現在のジョーカー(コミック)は、

バットマンの正体を実は知ってるような、

そしてバットファミリーの正体も

把握してるような描写があるんですよ。

("バットマン:失われた絆"を参照)

んで、バットファミリーの身近な人や

仲間を襲ったりするんですよ。

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いま、"ほかのヴィランと変わらんやん"

そう思いましたか?ぜんぜん違います。

行動の理由がまったく異なるんです。

なぜそんなことをしたのか?

その理由はですね。

 

"俺のバットマンの足枷になってやがる

お前らを殺しちまえば、バットマン

より面白く、狂気に満ちた男になれる"

 

"てめえらは王(バットマン)の規律に反してる。

王の規律は絶対だ。

だからそれを正さないとな"

 

ということなんです。

バットマンへの愛情からくるものなんですよ。

まあ、めちゃくちゃ歪んでるけど。笑

何故そこまでバットマンに肩入れするのか?

全く理解できない愛情がまさにジョーカー。

理解出来てはいけないんですよジョーカーは。

ジョーカーは常に理解不能の存在である。

そうあるべきだと僕は解釈してます。

 

映画よりコミックの話してしまった…笑

とにかくすごい映画でしたね。

いろんな感想があると思います。

僕はすごい映画だと感じました。

 

以上。

 

 

 

 

 

 

 

これほど痛ましくなければ笑ってるところだ

いや構うものか、笑ってやる

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA

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唐突にぶち込んだこれは、

バットマン・ビヨンド:蘇ったジョーカーの

ジョーカーの名セリフ。

衝撃的なくらい痛ましく、

ジョーカーの凄み、狂気を感じられる作品。

僕が子どもの頃に見たバットマン

シリーズの作品で、おすすめです

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ブルースが登場し、彼が選んだ若者が

新たなバットマンとなる未来世界、

ネオゴッサムに復活したジョーカー。

復活したジョーカーの目的は?

また、ブルースに比べジョーカーは

なぜ老けている感じがしないのか?

ぜひ見てほしい作品。

(AmazonでDVDめっちゃ安いです)

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https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3-%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC-%E7%94%A6%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC-DVD-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AB/dp/B00ZTN10UC

 

ちなみに。

バットマン:ビヨンド(邦題はバットマン

ザ・フューチャー)に登場するブルースは

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こんな感じ。普通につよそう。

左のバットマンは未来のバットマンこと

バットマン・ビヨンドです。

 

ちょっと読みづらい記事に

なってしまったかもしれんけども、

今度こそ、以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

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