GL用 "クライシス"まとめ その1

どうも。

ジェフ・ジョンズのグリーンランタン、

めっちゃくちゃ面白いんですよね。

多くの人に読んで欲しいけど、

何分前提となる知識が多いんすわ。

クライシスのこといっぱい知っとかんな

いかんのすわ。

クライシス…DCにおける単一世界だけでは

留まらない大それた危機の総称。

これまでにマルチバースやユニバース

そのものに余波を与えるクライシスが7回、

ヒーローコミュニティに支障をきたす

クライシスが2回発生している

読む上で知識が必要なクライシスがこちら。

うん、多いね。

…というわけで今回は、

ジェフジョンのGLを読む上で

知っておいてほしいクライシスについて

まとめちゃいたいと思います。

ご注意:筆者は一部クライシスしか読んでません

未邦訳のクライシスはもちろん(?)未読、

邦訳済のクライシスを一部だけ。

なので、解説本等を参考にまとめる部分も

ありますが、そこらへんご了承ください。

まずは最初のクライシスである

クライシス・オン・インフィニット・アースズ

(余談。クライシス～"は"アローバース"の中で

実写ドラマ化が決定済み、なんて時代だ)

クライシス〜の説明に入る前に、

知ってて欲しいこと。

マルチバース…アメコミで用いられる概念。

宇宙は単一ではなく、多数存在し、

それぞれの宇宙に地球がそれぞれあり、

さまざまなヒーローやヴィランが存在。

多くのコミックの舞台となる世界は

基本的に正史世界と呼ばれている。

正史世界は基本的にマルチバース規模の方の

クライシス後に変化を迎えがち。

知っといた方がいいアース一覧

アース1

1950〜1980年代のコミックの主軸となる

正史世界。グリーンランタンを率いる

ガーディアンズがいるオァと呼ばれる星が

存在している唯一のアース。

ジャスティスリーグが活躍している。

ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ

アース2

1940年代のコミックの主軸となる正史世界。

アース1が舞台となってからは正史扱いは

されることはなくなった。

バットマンやスーパーマンは存在するが、

フラッシュ(バリー)やグリーンランタン(ハル)は

存在しないため、ジャスティスリーグが

結成されていないが、フラッシュ(ジェイ)や

グリーンランタン(アラン)が存在しており、

彼らはジャスティスソサエティを結成した。

ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ

アース3

正史世界と比較すると善悪が逆転した世界。

アース1と反転世界となっており、

クライム・シンジケートと呼ばれる

ヴィランだけで構成されたチームが存在。

この世界に存在するヒーローは

アレクサンダー・ルーサーのみ。

(正史世界におけるレックス・ルーサー。

レックスはハゲ頭が特徴のスーパーマンの敵)

クライシス序盤において早速消滅してしまう。

クライム・シンジケート

アースS

魔術師によって6人の神々の力を与えられ、

シャザム！と叫ぶことでキャプテンマーベルに

変身できるビリー・バットソンや彼の仲間

マーベルファミリーがいる世界。

マーベルファミリー。

左はキャプテンマーベルJr(別に子供ではない)

右はマリー・マーベル(ビリーの生き別れの妹)

ちなみに現在のマーベルファミリーこと

シャザムファミリーはこんな感じ。

増えたね。

実はキャプテンマーベル(後のシャザム)は、

元々はDCのキャラではなく、

別のコミック会社のキャラでして。

売上が落ちてきてコミックから手を引こうかね

ってなってたところをDCが頂いたわけです。

そんなこんなでDCの仲間入りをしたため、

別アースということになったわけです。

アースプライム

我々の住む現実世界に

スーパーマンやバットマンがコミック中だけに

存在するフィクションとして認知された世界。

スーパーボーイの故郷だったが、

彼がアース1に向かった後に消滅を迎える。

次に、知っといて欲しいキャラクター紹介。

(みんな知ってるようなキャラは省略)

スーパーマン(アース2)

本名:クラーク・ケント(カル・エル)

具体的なオリジンは言わずもがな、なので略。

1938年に初登場した初代スーパーマンとも

言うべき存在。モニター(後述)に頼まれ、

マルチバースを守る協力をする。

ジャスティスソサエティに所属していた。

記者であるロイス・レインと結婚している。

余談だがカル・エルは"KalｰL"と表記する。

(アース1や現在の正史では"KalｰEl")

活動して40年代くらい経過しているため、

白髪混じりになっててわかりやすい(写真左。

ちなみに右はアース1のスーパーマン)

アレクサンダー・ルーサーJr(アース3出身)

善悪逆転世界、アース3に生きるヒーローの

アレクサンダー・ルーサーの息子。

初めて起きたクライシス(危機)の中で、

出身世界アース3が消滅する際、父によって

世界移動を可能としたロケットに乗せられ、

多くのヒーローが存在するアース1へ移動。

その後モニターと呼ばれるマルチバースの

観測者に保護され、育てられた結果

マルチバースを移動したり

融合させたりする能力を持った。

しょぼいC3POって感じのダサ…

個性的な格好が特徴的。

モニター(アース1)

グリーンランタンを指揮するガーディアンズの

本拠地がある惑星オァでかつて生まれた存在で

マルチバースの観測者としてさまざまな世界の

動向を時に介入しながら見守ってきた。

モニター。

どうなってんのかわからん髪型が特徴

スーパーボーイ(アースプライム)

(後にスーパーボーイ・プライム、

スーパーマン・プライムと名前を変える)

我々の住む世界と同じ、ヒーローやヴィランが

コミックの中のキャラクターとして認知される

世界に生きていた少年。

スーパーマンの本名からとって、

クラーク・ケントと名付けられた。

だが実は、彼は本当にクリプトン星から

脱出用のロケットで地球にやってきた、

正真正銘マジモンのスーパーマンだった。

(まだ若いためスーパーボーイと名乗っている)

ある日、アース1からスーパーマンが現れ

クライシスを阻止するべく協力を依頼され、

彼はアース1へ向かうこととなるが、

直後に彼のアースプライムは消滅してしまう。

(右がスーパーボーイ。スーパーマンと違い、

ただのコスプレだったがそれが仕事服に)

パワーガール(アース2)

本名:カレン・スター(カーラ・ゾー・エル)

アース2のスーパーマンの従姉妹で、

彼同等のパワーを持つ。

ちなみにアース1のカーラは

スーパーガールという名義で活動している。

アース1やアース2が融合して生まれた

新たな正史世界(ニューアース)においては、

存在は消えておらず、"クライシス〜"で

名誉の戦士を遂げたアース1のスーパーマンの

従姉妹、スーパーガールの代わりのように

存在していた。

(しかし、設定は大幅に変わっており、

スーパーマンの従姉妹でもなんでもない人に)

胸元の開いたスーツ、丸出しの脚。

男性による人気は高い。

アメコミには珍しいショートヘアだし。

スーパーガールより好きではある…かも。

なんとなくのあらすじ

さまざまなマルチバースが反宇宙と呼ばれる

空間からやってきた謎の反物質によって

消滅させられていく。

アース3のアレクサンダー・ルーサーは、

世界とともに死ぬのには若すぎる息子、

アレクサンダーJrを次元間移動を可能とした

脱出用カプセルに乗せ、彼一人だけは

世界の消滅と共に存在が消えるのを回避。

消滅を前にしても最後まで戦おうとする

アース3のスーパーマンの"ウルトラマン(!?)"や

消滅とともに愛を語り合うルーサー夫妻もまた

世界の終わりと運命を共にするのだった。

マルチバースの消滅を観測したモニターは

現存するアース1やアース2、アースSらに

存在するすべてのヒーローと共に現存している

マルチバースの消滅を食い止めようとする。

しかし、物語が進んでいく中で反物質を

用いてマルチバースを消滅させている黒幕の

正体が判明するが、それはなんと

反宇宙のクワードという惑星で生まれた

もうひとりのモニターだった…。

(モニターの横の赤いのはサイコパイレート。

対象の人物を洗脳する力を持つ。

モニターの下にいるのはフラッシュ(バリー))

もうひとりのモニターことアンチモニターが

用意していた反物質を利用した破壊兵器を

発見したフラッシュは、反物質が渦巻く方向と

逆方向に走ることで、反物質兵器を

破壊しようとする。

その身を犠牲にして、反物質の周りを

走ったフラッシュは兵器を破壊する代わりに、

スーツとそれを収納する指輪を残して、消滅。

その後、アンチモニターは過去に遡る。

彼は、時の始まりの場所"時の暁"にいた。

そこで、時の流れを変えようとしていた。

アース1とアース2のスーパーマンや、

スーパーボーイ等、さまざまなヒーローが

時の暁に向かい、アンチモニターと

最後の戦いを迎えるが、結果としては敗北。

こうして、マルチバースは崩壊した。

単一の世界"ニューアース"が誕生した。

ある朝、目が覚めたアース2のスーパーマンは

アンチモニターとの戦いという出来事を

夢として認識する。

クラーク・ケントとして新聞社に出勤。

だが、どうやら様子がおかしい。

誰もが自分のことを認知していない。

ここは自分がいた新聞社ではない様子。

その後、もう一人のクラークが出社して、

アース2のスーパーマンは自分はいま

別のアースにいるのだと判断した。

アース2のスーパーマンは自身のアースに

帰るためにキッド・フラッシュの元へ向かう。

(キッド・フラッシュ:ウォリー・ウェスト。

フラッシュ(バリー)の恋人の甥っ子。

フラッシュのサイドキック。

ロビンなどがいるタイタンズ

と呼ばれるチームのメンバーでもある)

道中、アース2のフラッシュである

ジェイ・ギャリックのその妻ジョーンに会う。

ジェイの調べによると、彼はずっとここに

住んでいることになっているらしい。

アース2のスーパーマンは何か恐ろしいことが

起きているのではないかと不安になる。

二人のスーパーマンはフラッシュ(ジェイ)と

共にキッド・フラッシュの元へ向かい、

フラッシュと彼が時空間移動の際に使用する

コズミックトレッドミルと呼ばれる装置で

(フラッシュ用ランニングマシン的なやつ)

アース2へのアクセスを試みるが…

アース2など、そこには存在していなかった。

アンチモニターとの戦いは夢などではなく、

恐ろしいことに現実であった。

これまでの戦いの結果、アース1やアース2、

アースSなどの残っていたマルチバースは

融合し、存在するのは単一の世界のみに。

自分の世界、居場所を失ってしまった

アース2のスーパーマンは絶望してしまう。

アース1とアース2やその他のヒーローは、

重複しない存在はひとつの歴史として統合。

重複する存在はアース1が優先され、

アース2版は消滅してしまっていた。

アース2のスーパーマンのように、

アース1に同一人物がいるのに

消滅していない人々のその理由。

それは、時の暁で戦っていたからだ。

奇跡的に生き延びた、それだけのことだった。

その後、アンチモニターによって、

地球は反宇宙へと転送されていたことが

明らかになる。

戦いはまだ終わってなどいなかったのだ。

ヒーローたちはアンチモニターとの

最終決戦に挑んでいく。

その後、ニューアースに存在する全ヒーローや

アース2のスーパーマン、スーパーボーイ、

アレクサンダーJrも協力するだけでなく、

そしてダークサイドのまさかの協力。

(ダークサイド:MARVELのサノス的存在。

惑星アポコリプスを統治する存在。

実の息子のオライオン、ギリの息子のスコット

またの名をミスター・ミラクル。

ふたりとも、ヒーローとして活動している)

単一正史世界"ニューアース"に居場所のある

ヒーローらを反宇宙から返したアース2の

スーパーマン、スーパーボーイ、

アレクサンダー・ルーサーJrら。

どれだけの攻撃を受けても復活する

しぶとさを見せるアンチモニターだったが、

アース2のスーパーマンの怒りの一撃で 

完全に消滅するのだった。

その後、アレクサンダーJrがアース2の

スーパーマンの妻のロイスを実は

消滅から救出していたことが明らかに。

アレクサンダーJrは、反宇宙からは

ニューアースに戻れないが、別の空間に

移動はできると述べ、彼らはどこかへ向かう。

一方、ニューアース。

フラッシュ(バリー)の死を知った

キッド・フラッシュ(ウォリー)はバリーの

スーツと名を継承し、フラッシュとなった。

ニューアースはそれからも、これまでの

DCユニバースとは異なる物語を展開し続け、

良くも悪くも読者の心を騒がせた。

以上がクライシス〜のあらすじです。

だいぶ端折ったのでわけわからんかな？

ちゃんと知りたいなら調べてね。

ググッたらすぐ出てくると思うから。

まあこうしてマルチバース概念が消滅し、

単一世界で物語が展開していきます。

クライシス〜で登場したアンチモニターや

アレクサンダーJr、アース2のスーパーマン、

スーパーボーイが今後の作品で絡んできます。

なのでまとめさせて頂きました。

お次は第二の"ゼロ・アワー"なのですが、

あくまでグリーンランタンを楽しむための

まとめブログなので本筋よりも、それに至る

"エメラルド・トワイライト"の要素

多めの解説を混じえつつ解説します。

まず、スーパーマンの宿敵らの仕業で

グリーンランタン(ハル)の故郷である

コースト・シティが壊滅しちゃいまして、

700万人の市民が犠牲になる大事件が。

これを受けてハルは嘆き悲しみ、

リングの力で街を住民ごと

再建しようと試みますが、

そう上手くはいかなかった。

その後、街を取り戻したいがために

ハルの行動はどんどん過激になっていき、

度を超えた行動を繰り返すハルの元に

立ち塞がるグリーンランタン隊を次々と倒し

彼らの持つ指輪を奪いまくる。

さらにはオァにあるグリーンランタンの

力の源のセントラルバッテリーから力を

手に入れて、パララックスと呼ばれる

恐ろしい存在になっていきます。

ジャスティスリーグのメンバーとして

活躍していたグリーンランタンとは

かけ離れすぎてしまったハル。

"ゼロ・アワー"と呼ばれるクライシスの中で

時間移動の力、宇宙を作り変える力を

手に入れていたパララックスは、

彼を止めようと戦いを挑むヒーローたちを

次々と倒していき、

手に入れた力を使って歴史を改変。

最初のクライシスで生まれた新たな正史世界は

また少し、形を変えることとなった。

エメラルド・トワイライトとゼロアワーを

端折りながら説明するとこんな感じ。

そしてその後。

"ゼロアワー"等の作品でパララックスとして

登場し続けたハル・ジョーダン。

その後の"ファイナル・ナイト"の展開で

現れた、恒星を喰らう怪物"サンイーター"が

地球に襲来した際、自らの命を犠牲をして、

太陽を再点火することでハルは死亡する。

だが、ハルの魂は神の使い"スペクター"と

融合し、魂だけではあるが現世に帰還する。

(スペクター:復讐の精霊で、死んだ人間の霊と

融合し、人間界に存在している。

初めはギャングに殺された警官である

ジム・コリガンと魂と融合していた。

この時はハル・ジョーダンの魂と融合。

かつてはアース2のヒーローチーム、

ジャスティス・ソサエティのメンバーだった)

ここからがグリーンランタン:リバースです。

邦訳されてますのでぜひ楽しんで。

なんとなく理解できましたか…？

出来ませんでしたか…？

出来んかったらちゃんと調べてくれ…

疲れたので次回に続けたいと思います。

アイデンティティ・クライシスの邦訳買ったし

読んでからあらすじ書きたいし…笑

以上