ウルトラシリーズのマルチバース
MARVELやDCのようなアメコミ作品のように
この設定のおかげで作品間のコラボに
整合性が保たれているだけでなく、
懐古厨からの批判に対しても、
"いや別の世界だから"と知らん振りできます。
なんて便利なんだ。
そんな便利すぎるマルチバースですが、
MARVELやDCの理論とは少し違う、
若干ややこしいものなので説明します。
レベル2とレベル3の二種類が存在します。
とはいえ、そんなことを急に言われても…と
思いますのでざっくり説明しますと、
レベル2はそれぞれの作品にとっての正史で、
レベル3は正史から分岐した可能性の世界
…ということになります。
要はレベル2は映画やテレビ本編(正史)で、
レベル3はヒーローショーや小説や漫画など、
少し特殊な媒体の作品であることが多いです。
レベル2マルチバースの中にレベル3がある、
そう考えるとわかりやすいかも。
図に表すとこんな感じ。わからんね。
アメコミで例えるならばマルチバースと
そのアースのさまざまな可能性の時間軸…
あーもうむり、説明できん!
ではどんなものがあるのかをまとめていきます。
(レベル2マルチバースとそこから分岐した
レベル3マルチバースを紹介していきます)
M78ワールド
M78星雲・光の国が存在している世界。
いわば、ウルトラシリーズにおける正史世界。
およそ10名のウルトラ戦士が地球を訪れた世界。
ゼロの活躍以降、光の国の宇宙警備隊の活動は
この世界だけではなく、マルチバース規模になり
多くのウルトラ戦士が別世界に出張することが
当たり前のようになっているが…
自分の力だけでマルチバースを移動できるのは
ウルトラマンゼロくらいだけである。
M78ワールドのレベル3マルチバースとしては
M78星雲の光の国出身のウルトラマンである
ウルトラマンマックスの世界、
(これに関してはレベル2の可能性も否めない。
M78ワールドの正史世界を舞台とした作品に
マックスが登場していたためである。
もしかするとレベル2のM78星雲出身かもしれない)
"ウルトラマン"から分岐した歴史を描いた
漫画作品の"ULTRAMAN"の世界、
(正確には"ウルトラマン"最終話からの分岐。
初代ウルトラマンが地球を去ってから
他のウルトラマンが地球を来訪することはなく
怪獣も現れずに現在に至っていた)
ウルトラマンがヒーロー番組として放送されており、
さまざまな作品の主人公が一般人として暮らしていた
"大決戦!超ウルトラ8兄弟"の世界
(この世界のマドカ・ダイゴ/ティガらと共に
M78ワールドのメビウスは戦ったことがある。
明確にマルチバースを描いた貴重な作品である)
その他にも数多くのレベル3マルチバースが存在。略
アナザースペース
ウルトラマンゼロが鏡の巨人ミラーナイト、
炎の巨人グレンファイヤー、変形ロボジャンボット、
ジャンボットの弟たるジャンナインらと出会った世界。
エメラル鉱石という資源で発展している宇宙。
元々は平和だったが、ベリアルの来訪を機に
恐ろしい別宇宙へと変貌を遂げてしまう。
なお、この世界の太陽光はウルトラ戦士に
エネルギーを与えず、活動時間はかなり短い。
"ウルトラマンギンガ"に登場したジャンナインは
ゼロの仲間であるジャンナインとは別個体。
ここから分岐したレベル3マルチバースの出身だろう。
ネオフロンティアスペース
地球人が宇宙への進出を計画している。
別のマルチバースを舞台とした作品に
ダイナが登場していることが多いが、
そのダイナは別の世界のダイナではなく、
マルチバースを旅するこの世界のダイナである。
この世界のレベル3マルチバースとしては、
マドカ・ダイゴがティガをやめなかった世界、
前述の"大決戦!超ウルトラ8兄弟"の世界などがある。
コスモスペース
人間と怪獣が可能な限り共存している世界。
カオスヘッダーと呼ばれる感染した怪獣が
凶暴化してしまうウイルスが存在していた。
その治療が可能なのはコスモスのみである。
コスモスは春野ムサシと身体を共有しており、
現在に至るまで幅広い作品に登場している。
なお、M78ワールドにも春野ムサシは存在しているが
ウルトラマンコスモスと出会った形跡はない。
この世界のレベル3マルチバースとも言えるが
細かいことは気にしない方がいいだろう。
サイドスペース
ベリアルによって壊滅寸前にまで至ったが、
ウルトラマンキングがこの世界と融合し、
消滅を防いだという経歴を持つ地球。
ジードはあの男の息子とも言うべき存在である。
詳しくはジードを参照。
フューチャーアース
ウルトラマンが存在しない世界。
バット星人の実験の場所にされた影響で、
地球から人間がほとんど消えてしまった。
ゼロやダイナ、コスモスという3つの別世界の
ウルトラ戦士らが来訪した。
ウルトラマンガイアの世界
地球出身のウルトラマンが活躍する世界。
宇宙からウルトラマンが来訪する、という
既存のパターンではなく、地球出身であるため
カラータイマーは地球での活動時間を表さず、
エネルギー状態を表している。
主人公が量子物理学者だったり、
SF要素が非常に多い作品であるらしい。
(実はちゃんと見たことがないので
ちゃんと見ときたいですね)
ULTRA N PROJECT
映画"ULTRAMAN"(漫画とは無関係)、
テレビ"ウルトラマンネクサス"の世界。
選ばれた姫矢准や千樹憐などの物語、
そして彼らと関わる主人公の孤門一輝との
絆の物語を展開した名作。
ネクサスはホラー色も少し強めの作品であり、
当時としては賛否両論だったが、
今となっては特に人気の作品の一つ。
主人公が最終話までウルトラマンに変身しない、
という点においても話題性を読んだ。
ウルトラマンザ・ネクストやウルトラマンネクサス、
姿がそれぞれ異なってはいるが同一の存在である。
ノアはてれびくんなどの雑誌に登場していたキャラで
ネクサスと同一存在だったことは最終話で明らかに。
そして、ノアはマルチバース移動を自力で行える。
(ゼロがマルチバースを簡単に移動できるのは、
ノアから彼に力の一部を与えられたため)
ウルトラマンギンガの世界
ウルトラマンや怪獣がスパークドールズという
人形となっている世界。
ギンガとなる礼堂ヒカルや敵たちは、
スパークドールズを読み込むアイテムを使用する。
また、地底には地底人のショウとその仲間たち、
彼の変身するビクトリーが存在している。
なお、ギンガの世界ではあるがギンガは
この世界出身のウルトラマンではなく、
どこ出身なのかは現在も謎に包まれている。
(未来のウルトラマンというのは判明している)
この世界のウルトラマンはギンガではなく、
ビクトリーのみであるという複雑さ。
余談だがギンガの続編のギンガSには、
アンドロイド・ワンゼロ役で最上もがが出演。
かわいい。
俺にとって推しとの出会いとなった作品。
ウルトラマンXの世界
Xioの隊員の大空大地とウルトラマンエックスが
サイバーカードを使ってアーマーを纏ったり
さまざまな能力を手に入れて戦う世界。
ほかの世界からのネクサスやマックスなどを
初めとする平成主役ウルトラマンたちに加え、
ここにもやはり、ゼロが来訪している。
ちなみに写真のティガに関しては
ネオフロンティアスペースやそれに準じた
レベル3マルチバースからの来訪者ではなく、
この世界の存在でマドカ・ダイゴでもない。
さらに余談だが、エックスはサイバーカードとして
ウルトラマンゼロの力を再現しているため、
彼同様、並行世界の移動が可能。
ウルトラマンオーブの世界
オーブにとっての正史世界というわけではなく
数々の平行世界を旅してきたオーブが
本編開始時点で戦いの舞台とした場所だが、
彼にとって思い出深い場所であるのだろう。
(オーブは本編開始時点で既に幾多の戦いを
乗り越えてきた歴戦の勇士である)
ウルトラマンR/Bの世界
ウルトラマンロッソ&ブル兄弟が活躍する世界。
ウルトラマンの存在は彼らが最初であり、
過去にオーブなどがいたという形跡はないが、
オーブはマルチバースを転々とする風来坊なので
この世界に少しの期間だけ来ていた可能性はある。
ウルトラマンタイガの世界
ウルトラマンタロウの息子、タイガが来た世界。
ほかにもタイタスやフーマが来訪している。
フーマは惑星O‐50出身のウルトラマンなので
オーブが元いた世界から来ている可能性あり。
ここにもやはりゼロが来訪したことがある。
惑星O‐50が存在する世界
ウルトラマンオーブやロッソ&ブル兄弟など、
近年の作品で登場しているウルトラ戦士の出身惑星。
オーブ本編の世界、R/B本編の世界とはどうやら
別の世界にあるようだが、詳しいことは不明。
怪獣墓場
死んだ怪獣や宇宙人の魂がたどり着く場所。
マルチバースの吹き溜まりとも言える場所で、
M78ワールドを始めとするさまざまな世界と
繋がっており、各世界の魂がやってくる。
怪獣散歩の世界
東京03扮する宇宙人が地球をぶらぶらする
街ぶらロケ番組?の世界。
(まとめるほど重要度は高くない。
東京03が好きなのでまとめた)
だいたいこんな感じ。
もっともっと存在してます。
多分全作品がマルチバースとして総括されてます。
今後、さらに増えるかも?楽しみですね。