チャーシューご飯、美味しいね

アメコミや特撮、ポリコレ問題について語ったりします。

ついにブログにコメントが来た!

ポリコレでアメコミ衰退説 - チャーシューご飯は美味しい

初コメントはまさかのアンチ

2019年から地味に続けていたこのブログにも、ついにコメントが書き込まれました。それ自体は嬉しい・・・

と、言いたいところなんですが、“ポリコレでアメコミは衰退してない“という記事に関するネットで拾ってきたデータでのダサい反論だったため、普通にムカついたので削除させていただきました。全然嬉しくない。

あと、いい歳してノリがキモいという誹謗中傷に近いコメントも含まれていたのでシンプルに傷ついたというのもあります。そういうこと言われるためにブログやっておりませんので、そういうコメントを書くのに人生の貴重な時間無駄にしない方が良いと思います。

ポリコレ衰退理論はくだらない

アメコミでポリコレが衰退したということをネット上のデータで雑語りして悦に浸って言う人がいるのは非常に腹立たしいことなのですが、言論の自由にギリギリ含まれる範疇でしょう。受け入れ難いですが、そういう意見があっても仕方ありません。

ですが、そういう批判はアメコミを読んだ人だけがしていいものであることは理解できていますでしょうか。まさかとは思いますが、読んでもいないのにどうせポリコレで面白くないんだろう、とネットで得た知識だけで批判しているようなことはありませんよね?その場合、批判する資格すら持ち合わせていませんからね。

アメコミをポリコレで衰退したという妄言を言いふらすのは結構なことですが、アメコミを読んでもいないでそういうことをするのはアメコミを買って読んでいるファンとしてはとても気分が悪いです。本当に不愉快です。

アメコミに関する意見はネットのデータではなく、アメコミファンの感想を参考にするのが一番ですよ。アメコミは高尚なものでもなければ、そもそも全ての人に受けるような作品ではないですからね。僕のようなオタクが好んで楽しむコンテンツですし、アメコミは時代の写鏡。その時代に合わせたストーリーやキャラ設定に変わっていくのは必然ですし、終わりのないコンテンツです。日本の漫画はいずれ連載を終えますが、アメコミはそうではない。スーパーマンは1938年から2021年に至るまで設定を変えながらも80年以上続いている長期シリーズですし、読者が離れていくことなど当たり前のことです。終わりのないコンテンツを追いかける人はなかなかいません。

いずれは最終話が来る日本の漫画と終わることのないアメコミはまず読みやすさと敷居の高さが違います。ずっと続けば敷居もどんどん高くなり、継続して読む人も減って行ったり読者が変わるのは当然ではありませんか。

話題になりがちな黒人版ヒーロー等

そして、ポリコレで衰退した理論に使われがちな黒人のスーパーマンなどについて。ああいうのは、正史のアメコミの中でクラーク・ケントが黒人に変わったということではなく、マルチバースにそういうバージョンのスーパーマンがいるというだけであったり、スーパーマンが一時的に死亡した際に展開を盛り上げるために登場する新キャラというそれだけの話であることがほとんどです。基本的な設定はずっと同じですし、人種も変わったりすることはありません。それを知らずに批判しているということはたいして呼んでもいないのにネットの情報を鵜呑みにしてアメコミを批判している情弱ということです。マスゴミフェイクニュースを信じ切ってる老害と似たようなもんです。

読んでもいないのに批判するなと言えば、あんなもの読むまでもないというような意味不明な言い訳をしてくるような人たちです。自分の雑語りを正当化して批判をするような連中をまともに扱ってはいけません。

我々アメコミファンはそういう人たちによる雑語りを決して許すことはありません。読んでもいない人たちに自分たちの居場所を汚されるのは気分が悪いのでちゃんと読んでいる人として正しい知識をネットに発信して、ネットのくだらない情報に踊らされて便乗してポリコレアメコミ衰退雑語りマンを減らしていきます。

今日はそれだけです。

風都探偵の時系列を考えてみる

皆さん、風都探偵読んでますか?

 

めちゃくちゃ面白いですよね。

 

仮面ライダーダブルが好きで風都探偵読んでない方は、人生損してるってレベルでもったいないです。

 

本編を経験した後の翔太郎とフィリップたち、そして風都イレギュラーズたちの見たかった後日談に加え、新たなキャラクターたちが加わった"漫画なのにダブル本編"って感じがバリバリする傑作なわけです。

 

さて、そんなとても面白い風都探偵なんですが、謎が一つあります。

 

一体、いつの話?

 

めちゃくちゃ気になりませんか?

時系列が全く分からない。

 

そこで、ダブルの歴史と直接関係のある、正史っぽい出来事をまとめていって、ちょっと考えてみたいと思います(深く考えたら負けな春映画とかは除外ってことね)

 

判明してる時系列(一部)

・2008年

フィリップと左翔太郎のビギンズナイト。翔太郎と共に園崎来人を救出しに来た鳴海荘吉がミュージアムの追手の凶弾に倒れ死亡した後、追い詰められた二人は初めてダブルに変身した。

(「風都探偵」で描かれたビギンズナイトでは、ロストドライバーとスカルメモリがそれぞれ使用不可能になったことが描かれている)

・2009年

ダブル本編。壮吉の後を継いで探偵となった翔太郎とその相棒、フィリップはガイアメモリ絡みの事件を探偵術と地球の本棚、そしてダブルの力で解決していた。

さらに鳴海亜樹子も加わり、鳴海探偵事務所も賑やかになっていった。

12話と13話の間に「MOVIE大戦2010」で描かれた出来事が起きた。

・2010年

ダブル本編。鳴海探偵事務所の面々は、復讐に憑りつかれた青年の照井竜/アクセルと出会い、"Wのドーパント"との戦い、そして園崎家との決着と戦いは激化していく。戦いが終わった後の翔太郎にはフィリップとの別れが待っていた。32話と33話の間には「小説W」が、44話と45話の間には「劇場版W」の出来事が起きている。

・2011年

ダブル最終話以降。フィリップが消える前、彼が遺したロストドライバーでジョーカーに変身してドーパント事件を解決していたが、不良青年たちで構成されたEXEとの戦いの中でフィリップと再会し、ダブルとして復活を果たした。その後「MOVIE大戦CORE」にて照井竜と鳴海亜樹子が結婚している。

「MOVIE大戦CORE」は恐らくは2011年が時系列なのだが、2011年を舞台とした場合、オーズの1年間の戦いが数か月で完結してしまう超ハードスケジュールとなってしまうが、それはかなり無理がある。それにCOREのオーズ関連は本編との齟齬が目立つため、細かく考えない方がいいだろう。ダブル系の出来事だけが正史に組み込まれていると考えておくべき。

またダブルとオーズ、さらにフォーゼ&栄光の7人ライダーが活躍する「MOVIE大戦MEGAMAX」はオーズの最終話後の物語となっている。左翔太郎がフィリップを失って単独でジョーカーに変身して戦っていたのと同時に、火野映司はオーズとして戦っており、左翔太郎がフィリップと再会したと同時にオーズとしての戦いに一区切りをつけたと考える方が無理はないだろう。

しかし、W的には「MEGAMAX」はフィリップが翔太郎と再会してから半年も経ってない頃の話なので、翔太郎たちにとって2011年はかなり多忙だったのではないだろうか。Wの年表的には「CORE」と「MEGAMAX」が同じ年に来るとは…。

・2015年

「ドライブサーガ チェイサー」に照井竜/アクセルが登場。竜と亜樹子の間には春奈という娘が生まれたようで、照井は春奈を溺愛している様子。

 

では、風都探偵はいつの話?

結論から先に言うと、2012年より後で2015年より前のどこかの時期だろう。

照井竜と鳴海亜樹子は既に結婚しているため「CORE」よりも先の出来事であり、さらに言えば照井がアクセルブースターに変身できているため「W RETURNS」よりも後の出来事であるため、恐らくは「MEGAMAX」より前か後かということになってくる。

翔太郎がロストドライバーを所持していないことから「MEGAMAX」より前の出来事であるとするファンもいるが、それは「MEGAMAX」より後か先の時系列かの判断材料にはなり得ない。風都探偵で翔太郎の手元にロストドライバーがない理由は「ときめを助けるために無茶をしかねない」というフィリップの懸念から彼がどこかへ隠しているためであり、「MEGAMAX」がときめと出会う前の時系列である可能性がある。

もちろん「MEGAMAX」で翔太郎がジョーカーに変身できている=ロストドライバーが手元にあるのは「ときめが翔太郎の元を離れているから」という可能性もあり得るが、翔太郎に幸せになってほしいのでそれは個人的に思いたくない。

(「平成対昭和」でも翔太郎はジョーカーに変身し、戦っていたがアレはそもそもW正史と関係にある物語なのかが判明しておらず、フィリップが登場しなかった理由も”大人の事情”であるのは間違いないため、2014年以降がどうだったかの判断材料にはなり得ない)

「風都探偵」が「MEGAMAX」より後の出来事なのではないか?と思わざるを得ない要素はそれだけではなく「W最終話」に登場した青山晶が小学6年生から中学生へと進級していたこと、「W最終話」では学生服に身を包んでいたクイーン&エリザベスも女子大生となっており、私服になっていたことから「W最終話」から半年もないとされている「MEGAMAX」の前の出来事とは考えにくい。

さらに晶たちの服装から夏であったことは明白で、2011年の夏に小6だった晶が年内に中学生になることはありえないし、女子高生だったクイーン&エリザベスも年内に大学進学するはずがないため、2011年の出来事であるとも考えにくい。

また、亜樹子が竜の子どもを出産したという事実もなければ、妊娠しているという事実も確認できていないため、2015年である可能性はほぼないと言っていいだろう。

つまりは2012年~2014年の間になるはずだ。

 

 

はい、そんな感じです。

春奈ちゃんが何歳なのかが判明していれば明確な時系列が分かりそう。

 

シュタゲ フェノグラム 感想

岡部倫太郎編

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0.337199%(α世界線)

★★★★☆

オカリンがまゆりの作った衣装とタイムリープマシンを使って人助けをするアルパカマンとして活躍というコミカルな雰囲気で、とてもじゃないけどディストピアの未来が待ってるα世界線とは思えなかったけど、天王寺がラウンダーだったからα世界線ですね。

(ただし天王寺はα以外でもβ、そして3.0〜%台のδにおいてはラウンダー。SG世界線におかいては不明とされている)

ラウンダーの資金源が転売で儲けたお金だったとは思わなかったし、原作では命令してる側っぽかった天王寺も結局SERNに利用されてるだけなんだなあって感じるし、資金源が尽きただけで自殺不可避とは恐ろしくブラック…

そしてなにより岡部倫太郎が椎名まゆりの死をなかったことにしてること。どうあがいても収束からは逃れられないことで諦めてしまって、まゆりは生きてると思い込むことで逃げ続けてたっぽいのがとても辛くて、α世界線でもこんな平和になることあるんだ〜って思って読んでたから衝撃だった。まゆりの死をなかったことにしてる瞬間だけダルがよそよそしいのもまたつらかったし紅莉栖がSERNに協力させられてて鈴羽の憎む紅莉栖に近づいていってるのも辛い。

紅莉栖の叱咤激励を受けたのち、妄想のまゆりと別れを告げて鳳凰院凶真として完全復活し、タイムリープを行った岡部倫太郎がたどり着く結末はどんなものなのやら。

林直孝のお話も好きだけど、下倉バイオ氏のお話もかなり好き。二人が合わさったからこそ原作のシュタゲは最高なのかもしれんね。

 

橋田至編

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3.019430%(δ世界線)

★★★☆☆

だーりんとは異なる橋田至と阿万音由季の出会いの物語。だーりんでは鈴羽の彼氏気取りをしてたダルがうっかりコミマでぶつかった美女に一目惚れ、というなんだそりゃって感じの出会いだったけど、本作の方は割とまともな出会い方を果たしているかも。

Dメール送信の条件をオカリンやダルたちが知っていることから、だーりんで登場した変動率のδ世界線と比較すると、電話レンジの実験が捗っていると感じるし、割とシリアスだよね。

コミマ会場でラウンダーの取引が行われてたのはさすがにイカれてる…!M4が着るはずだったキャラのコスと由季のキャラのコスが似通っていたため、巻き込まれてしまったんだろう。

δ世界線は平和な世界線で、さほど2025年に岡部倫太郎が殺されるような大きな事件とかはなさそうだけど、どうなってるんだろう。というかα世界線並にシリアス。

萌郁はこの変動率ではラウンダーだったからラウンダーになってないんじゃなかった?と思ったけど、δ世界線って可能性の幅が広いのかもね。オカリンがまゆりと結ばれたり、萌郁といい感じだったり、萌郁がラウンダーだったり、天王寺と萌郁が擬似親子だったり。

世界線変動率3.0〜%のδ世界線はラウンダーが暗躍してる世界線で、3.1〜%のδ世界線は桐生萌郁がラウンダー以前なラウンダーの存在も不明。

爆弾を持ち去ってから行方不明になってしまった鈴羽はどうなってしまったんだろう。いやー卵が先か鶏が先かのアレでしたね。

個人的にはβ世界線のダルと由季が仲良くなるエピソードや、だーりんで描かれた方の出会いの方が好みかもしれん。

ぶっちゃけ、δ世界線である必要性なかったな…

シュタゲのメインライターの林直孝氏なら、いくらなんでもありだからってδ世界線をシリアスに扱うのはちょっとやめて欲しかったなあ。

 

フェイリス・ニャンニャン

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3.030493%(δ世界線)

★★★★☆

この変動率のδ世界線だとラウンダーが暗躍してる様子でやはりδ世界線は割となんでもありなんですかね。紅莉栖とまゆりが2010年の8月に死ぬことがないということ以外は、何が起こるかわからないんでしょうかね。ある意味、タイムマシンの存在の有無を除いて、SG世界線に非常に近い世界線なのかもしれません。

フェイリスに焦点を当てた物語は割とあるのですが、フェイリス視点での物語というものはあまりなかったのでそこは嬉しいですね。

フェイリス、いや留未穂は若い頃から大人の世界で生きてきたからめちゃくちゃ人間不信だし、嘘があそこまで嫌いなのは結構意外だった。

本作、非常に珍しくフェイリスと鈴羽が親友になる話ですし、橋田鈴状態の鈴羽が現代までご存命ってのも貴重。変動率3.0〜%のδ世界線って平和なα世界線って感じ。鈴羽のタイムマシンが片道切符だったり、ラジ館にぶっ刺さってたり、ラウンダーが存在してたり。

というかそれも、平和なはずのδ世界線じゃなくてもいいような。そこまで明るすぎるわじゃないし、α世界線を舞にしてても良かったんじゃ?

フェイリスが見つけた謎の弾丸をさりげなく回収するブラウン、鈴羽がラウンダーの存在を仄めかしたり、これは間違いな"機関"の仕業ですね。

鈴羽が1975年に飛んでも自殺や病死せずにそのまま死ななかった物語が描かれたのは良かった…α世界線として描かなかったのはやはり涼葉が橋田鈴として死ぬのが収束だからか?

 

阿万音鈴羽編

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0.337337%(α世界線)

★★★★☆

鈴羽がIBN5100回収のため、2010年から1975年に向かうまでの物語。

本当に鈴羽三昧で鈴羽三昧すぎるね。α世界線に何故か、β世界線の鈴羽やどこかの世界線の鈴羽(便宜上ω鈴羽と呼ばれていた)

ただ、ω鈴羽の鈴羽はω世界線なんですかね?マイナス0%台のΩ世界線かと思いましたが、Ω世界線だったとしたら、オカリンのことをオカリンおじさんと呼ぶはずがなく、ラボメンの繋がりがなかったことになってる世界線の人とは思えないので、ω世界線とΩ世界線は別の世界線ということですかね。ω世界線はαを基準とした世界線変動率23%台の新しい世界線ってことなんですかね。23%ってもう想像も出来ませんし。

そして、ω鈴羽のいる未来はSERNによるディストピア第三次世界大戦なんてなく、鈴羽が普通の女の子として暮らせることが確定してる。普通の女の子の鈴羽がいることが二人の鈴羽にとってどれだけ任務のモチベになっただろうか。ω鈴羽ってもしかして、SG世界線の鈴羽だったりしないかなー、そうであって欲しい。もしくはブラウン編の鈴羽が大人になった、とか。

※映画鈴羽はオカリンが消えて紅莉栖が執念紅莉栖になったSG世界線から来た鈴羽なので正史とは別の存在とする

ラストはα鈴羽ではなくまさかのω鈴羽(SG鈴羽の可能性も捨てきれない)の平和な日常が描かれてるのが良いし、鈴羽はすくすくと育てばこういう女の子として生きるんだろうなあって感じ。SG世界線を舞台にしたのダルの子育てオーディオドラマはこんな感じに育ちそうな鈴羽だったから安心。

あと、このストーリーのダルはキモオタよりも優しい父親の一面が出ててよかった。

(だーりんの鈴羽編のダルはひどかった…笑)

鈴羽の父親としてのダルって意外とそこまで描かれてないし、SG世界線のダルは優しい父親になるんだろうなあって思う。ダルも鈴羽もみんなもSG世界線では幸せに生きてくれ…

あと、鈴羽と紅莉栖が和解するのもすごく良かった。タイムマシンの母なんて呼ばれてる紅莉栖も結局、被害者だったんだな。あと鈴羽が未来紅莉栖の殺害に失敗してた設定が明かされたのは驚き。

 

桐生萌郁編

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0.509736%(α世界線)

★★★★☆

ひたすらしんどい。

萌郁視点でラボメンにスパイとして潜入からラウンダー襲撃の夜までが描かれる。本編よりもラボメンとの関わりが深いのがまた辛いし、プレイして良かったと思うし、本編でも掘り下げて欲しかったレベル。

めちゃくちゃしんどい。だんだんラボの居心地の良さを感じていって、ラウンダーとして生きていくことに悩み始めるけど、FBには恩があ。それをFBに見透かされているのも歯痒い。

岡部倫太郎視点で見てきたFBを踏まえつつ、萌郁視点で見るFBは最悪だけど、そんなFBも利用されてるだけなのでSERNって最悪ですね…

この変動率のα世界線ではなんと、ラウンダーであることよりラボメンであることを選んでし、まゆりたちを庇って萌郁は命を落としてしまう。これは本当にびっくりしました。

α世界線の収束はまゆりだけじゃなくて萌郁の死も収束なので、世界線を移動しない限りはどうあがいても逆らえないものなんですが、孤独に死んでいくものだけじゃなくてこういうものがあるのはまだ救いかもしれない。萌郁がFBに言われた通りに行動するのではなく、友達のために自分の意思で行動する場面はどの世界線でも素敵。

そして最後に萌郁がオカリンに頼んで送ってもらったDメールによって世界線が変動したのかな。萌郁の人生が根本的に変わるようなDメールだから、αやβでは留まらない変動を迎えてそうだし、たどり着いた世界線がSG世界線だったり、だーりん系のδ世界線に近いものだったらいいな…。

 

るか編

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0.456923%(α世界線)→1.049326%(X世界線)

★★★★☆

まさかの、原作ルカ子エンドのスピンオフ。

この世界線のルカ子は女。女ルカ子と岡部さんの恋愛はまゆりの死の上に成り立つ非常に残酷なもの。男ルカ子との恋愛はだーりんを見てると普通に上手くいくからルカ子は男であることが正しいというアレか?

このα世界線はルカ子が女、まゆりの死因はコミマ帰りに心臓発作で倒れて死亡という最悪のもので、じわじわと苦しみながら死んでいくまゆりがかなり辛い…まさかアレを二度見ることになるとは。個人的にまゆりの死ランキングで一位になるしんどさ。

無印(エリート)をプレイしてから結構経ってからといろんなシュタゲに触れたら、ルカ子エンドであの選択をしたオカリンに納得がいかなくなっていた。どんなことをしてでもまゆりを助けようとしてたのに諦めていいのか、と思ったけど、疲れすぎてたんだね。まゆりのことは救いたいけど、そのためにいろんな人の大切な思いをこれ以上犠牲にしたくないという優しさのジレンマで壊れかけてたんなら仕方ないですし、尊重した相手がルカ子なら"しっかりしなさい岡部倫太郎"パターンが起きないからもう絶望的ではある。ルカ子エンドから派生したこのシナリオのダルがオカリンに失望しきっててそこもつらかった。オカリンは戒めのためなのかタイムリープしまくってて感覚が麻痺してきてるなんてことは全く明かさないし。 

女ルカ子視点でルカ子がタイムリープしてまゆりとコミマに行く過程が描かれます。リーディングシュタイナーを経たオカリン視点だと、ルカ子がやってきて、まゆりちゃんは幸せそうでした〜みたいな感じだったんですが、それって普通に目の前でまゆりが死んだのをルカ子も経験した、そういう意味でも"岡部さんと同じになりたい"って思ってたんですね…

タイムリープ慣れしてないルカ子がタイムリープをする場面で、タイムリープがどれほど苦しいことなのかがハッキリと描かれてます。めちゃくちゃ苦しそう…

そしてこの話、ルカ子ルートの続き…と思いきや微妙に原作ルカ子ルートと変動率が違うことが伏線でした。エリート版では表示されなかったんですが、原作版ルカ子エンドは最後に岡部とルカ子の子どもが生まれてるCGが表示されるんですよね。ルカ子と岡部は何故かその場面を目撃して、ルカ子は"いけないこと"を理解します。そして、ルカ子は勇気を出してとあるDメールを送るわけですね。

ルカ子の送ったDメールによって世界線が変動して、病院で岡部倫太郎が入院中でまゆりも生きててルカ子も男の世界線に移動します。変動率は1%台らしいので、β世界線っぽいけど岡部倫太郎の入院…まさか、SG世界線の一つ?

恐らく岡部倫太郎の入院理由は牧瀬紅莉栖の救出か何かだと思われますが、真相は不明。

また、世界線変動率は実は微妙にSG世界線とは異なってるので別の世界線である可能性があります。一部では"X世界線"と呼ばれているらしいですが、由来はどこからなのでしょうか、公式が言ってたのかな?

ともかく、ルカ子エンドから派生してルカ子が勇気を出したことでまだ見ぬ世界線に到達して(恐らく)ハッピーエンドという形で終わります。この世界線は平和だといいな。

 

まゆり編

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0.571046(α世界線)→-0.195284(Ω世界線)

★★★★☆

まゆしぃいい子すぎる…

今回は本編の補完っぽいまゆしぃ。つまり、だーりん世界線のまゆりとは違っていわゆる"負けヒロイン"のまゆり。本編のシュタゲにおいてオカリンが紅莉栖を差し置いてまゆしぃを好きになることはまずないし、まゆり救出のためのタイムリープのループの中でオカリンを一番支えたのは紅莉栖なんだよね。そりゃ惚れるよね。

ただ、今回重要なところはそこではなくて、ついにまゆりが全てを知ってしまうこと。オカリンが紅莉栖に特別な感情を抱いてること、α世界線はまゆりが死ぬのが確定していること、オカリンがまゆりを救うために数え切れないくらいタイムリープして追い詰められていること。

β世界線に移動すれば紅莉栖を犠牲にまゆりは生きることができるけど、オカリンは紅莉栖もまゆりも大切だからそれが出来ずに悩んでいるし、αからβに移動したオカリンは紅莉栖と親密な関係になってるし、紅莉栖を失ったオカリンは鳳凰院凶真であることを失うし、その後オカリンがまゆりと恋人になろうが、まゆりが精神を病んだオカリンのことを懸命に支えようが、まゆりきっかけで鳳凰院凶真が復活することはないんですよね。本当に切ない…

まゆりの好きな鳳凰院凶真が誕生する条件はまゆりだとしても、まゆりの好きな鳳凰院凶真が復活する条件は牧瀬紅莉栖。アルパカマン編でも鳳凰院凶真が復活したのは紅莉栖の激励あってこそでしたからね。

そんな世界線はまゆりにとって幸せじゃないわけですよ。オカリンが例の高笑いをしてふざねてないとダメなんですよね。

まゆりはオカリンに重荷を背負わせたくないし、友達の紅莉栖も助けたいという思いでついにDメールを送る。それは~おばあちゃんが亡くなった日友達との約束を優先しておばあちゃんとの約束をドタキャンせずに守る"ということ。

おばあちゃんとの約束ではなく友達とのお祭りを選んでたのは知らなかったのでびっくりした。そうなると後悔もとてつもないだろうし、そんなまゆりの世界に色を取り戻した鳳凰院凶真の存在の大きさがよく分かるなあ。

それによって世界線が大幅に変動するわけです。まゆりがおばあちゃんが亡くなった日にその場に居合わせることで、悲しさはあっても後悔はないし、おばあちゃんの死後引っ越してしまったから鳳凰院凶真も誕生することがない。鳳凰院凶真が誕生しなければ、まゆりとラボを設立しない。

ラボを設立しなければダルとも出会わない。

そして、ルカ子もフェイリスも萌郁も鈴羽とも出会わない。

そしてラボがなければ、

紅莉栖と出会うことも無い。

そこはつまり、0%を下回る、マイナスの世界線、Ω世界線

Ω世界線では恐らく紅莉栖はラボメンと繋がりがないため日本に滞在する理由はなく、アメリカでレスキネン教授や真帆先輩たちと一緒にいるんだと思ってます。

まゆりは自分のせいでオカリンが苦しむことがないよう、そしてまゆりか紅莉栖か、それを感じなくて済むようにラボメンを犠牲にしたんでしょう。紅莉栖のことが触れられないのでここは少しモヤモヤはします。テレビに紅莉栖が出てて思い出す、くらいはあってもよかったんじゃないかなとは思うけどこの話のメインはまゆりのオカリンへの思いがメインだから仕方ない。

Ω世界線ならオカリンはラボメンのことで苦しむ必要はないはずだけど、オカリンはリーディングシュタイナー持ちで世界線が変動しようが変動前の記憶を継続して保持できる人間なので、まゆりの選択は逆にオカリンを苦しめるものになったかもしれません。フェイリスエンドとは違ってフェイリスとも何も関係はないでしょうし、オカリンはマジの孤独だったんじゃないですかね。

そんなオカリンが七夕の日にまゆりと再会できたのはベタですがエモいですよね。織姫様は彦星様と会えたわけです。

しれっと幼少期のまゆりはオカリンを"りんたくん"って呼んでたり、オカリンのファーストキスの相手がまゆりだったことが判明してましたね。幼少期ふざけてキスしちゃったって感じなので、りんたくんのちゃんとしたキスは原作の紅莉栖やフェイリス、だーりんのまゆりやフェイリスとかでしょうね。今思い出してもだーりんのまゆりエンドは本当に素晴らしかった。

本作のような"人質卒業"や、原作まゆりエンドのような"人質から恋人にレベルアップ"、いろいろありましたが、やっぱりだーりんの"一生人質"が一番エモいオカまゆだなあと感じます。

Ω世界線に到達したオカリンはまゆりとだけ再会するのか、他のラボメンとも再会するのか、それはわかりませんが、まゆりとだけ親密な世界線もそれはそれで素敵ですね。オカまゆ推しなので全然大歓迎ですが、割と多いオカクリ派はもうブチギレてそうですね。オカクリ派の人はファンディスク触るのやめた方がいい(今更)

あとは…電車内のちょっとすねてたようなまゆりめちゃくちゃかわいかったですね(唐突)

シュタインズ・ゲートでもまゆり幸せになってくれ…なんなら同級生属性のルカ子と結ばれてくれ…

 

天王寺

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3.386019(δ世界線)

★★★★★

ミスターブラウンがFBをやってない、純粋なブラウン管工房の店長として岡部倫太郎たちと関わりを持つタイプのδ世界線が舞台。

ほかのδ世界線と比べて鈴羽が未来から来てないという決定的な違いがあり、観測者がいないため、未来が決まってない可能性があるのでこれもまた一種のシュタインズ・ゲートなんだと解釈してます。

というか、この話で描かれたラボメンがオカリンとまゆりだけだった頃、天王寺親子と一緒にご飯食べてるシーンがあるんですけど、このシーンが本当に素敵すぎて、正史にも組み込まれて欲しいのでこの出来事くらいはSG世界線にあったと信じています。無論、天王寺はラウンダーじゃないという前提で。

いや、マジで理想郷なんですよこの世界線。鈴羽が過去に来る理由はないから来てないし(鈴羽が過去に来た場合、ジョン・タイターが現れるか岡部倫太郎に接触するかあるはず)、フェイリスのパパはご存命でありつつ秋葉原には萌えの文化がしっかりと存在してるし、天王寺や萌郁もラウンダーじゃない。非の打ち所がない。オカリンは助手ともまゆりともくっつく可能性がある。最高じゃん。最高じゃんね。

このお話は、宝くじで1等を当てちゃったブラウンが綯のためにビルを建て直したり、お母さんロボットを作ったりするけど、何をしても綯を満足させることは出来なくてDメールを何度も送信するって流れなんですけど、どうあがいても岡部曰く"クソビル"に収束するのが面白かった。

綯が求めてたのは"母であり、人であり、物"なんですよね。お母さんみたいな存在の人で、その人が使ってた物も必要としてるわけです。

この世界線は鈴羽が過去に来訪してない、それが伏線だったんです。綯には別の世界線の記憶がぼんやりと残ってて、鈴羽のことを思い出してたってわけです。β→α→δの順番で世界線を移動してて、鈴羽のことを良く知るオカリンがそれを理解して綯の心を満たす問題は解決する…という。

天王寺もなんだかんだで岡部倫太郎のことが好きなツンデレおじさんだったり、綯を楽しませてくれるラボメンの雰囲気も嫌いじゃないのも素敵ですし、なにより大人になった綯と"とある少女"の友好を描いたエピローグが本当に最高でした。

マジでこのシナリオだけでフェノグラムの元取れましたね。最高ですコレ。

 

紅莉栖編

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0.328403%

★★★★☆

助手、岡部のこと好きすぎでは?

まゆりを推しすぎて、ついつい忘れてしまうんですが、シュタゲのメインヒロインって紅莉栖なんですよね。もちろん紅莉栖も好き。

岡部倫太郎に対する思い、助手がオカリンを好きになった決め手、さまざまな惚気が描かれてはいるもここはα世界線"必ずまゆりが死ぬ"世界線なので、世界線だけでなく物語も当然それに収束していくのが非常に辛い。

無限に近い繰り返しの中で何度やってもまゆりを救えていない状況の真っ只中にいるオカリンを見るのは久々なので、本編のしんどさを思い出させる。しかも紅莉栖目線なので余計。

α世界線なのにフェイリスの口調が秋葉留未穂要素が強かったり、フェイリスパパが生きてたり"ん?"と思ったんですが、恐らくDメールでフェイリスが自分の父親が生きてるように改変した時期の話なんでしようね。

しかもご存命のフェイリスパパのおかげで、中鉢(章一)と紅莉栖の親子が少しだけ和解するのはかなりエモい展開でしたね。中鉢、タイムマシン理論にこだわるあまり、娘へのコンプレックスが強いあまりにβ世界線では紅莉栖を殺してましたが、実は娘への愛情はあったんでしょうね。ツンデレの親父はもっとツンデレだったという。

いや、本当にね。紅莉栖が岡部倫太郎のことをどれだけ好きかがほんとによく分かる。正直、紅莉栖はまゆりに比べてオカリンのことがどれだけ好きなのか分かりにくいじゃないですか、紅莉栖ってベジータくらいツンデレだから。

とはいえ、今回は本当に良かった。鳳凰院凶真はどうしようもないけど、実は誰より優しくて面倒見が良くて、真面目で誠実な岡部倫太郎のことが好きなんですよね。そういうの凄くいい。まゆりが自分のために鳳凰院凶真を演じてくれてるオカリンが好きな気持ちも尊いし、紅莉栖の岡部倫太郎をしっかりと理解した上で好きなのも尊い。オカリンを正しく理解してると紅莉栖なら、まゆりも喜んで幸せを願えるでしょうね。まゆりもオカリンの幸せを願うだけでなく、まゆり自身も誰かと幸せになってくれ…

父親が生きててもそこまで厨二病に変化がないフェイリスだけど、秋葉留未穂のかわいさが少し前面に出てる感じがしてずるいっすね…ずるいぞ秋葉留未穂…ギャップ萌えみてえなのずりぃぞ…。

この話は、憔悴していた岡部倫太郎の元に牧瀬紅莉栖がやってきて、紅莉栖が岡部の支えとなるきっかけの紅莉栖視点のお話。父との和解をなかったことにしてでも、岡部倫太郎を救いたい紅莉栖の岡部に対する健気な感情が描かれる。エモいんだけど、父との和解を描くなら別の世界線でも良かったんじゃ?という感じはある。δ世界線や、なかったことにならないSG世界線、とか。フェイリスパパが生きてることが和解の条件なら切ない。

 

鳳凰院凶真編

f:id:AyotomIM_Libra:20210130053258j:image

4.456441%(ε世界線)→4.493624%(ε世界線)
4.530805%(ε世界線)→4.4556442%(ε世界線)

4.493623%(ε世界線)

まさかの4%台という新たな世界線が登場。

その世界線は…よくわからない。何これ?マジで何これ?なんだこれ?なんだこれ?

"岡部倫太郎編"から続いてるようにも思えるけど、世界線変動はDメールがないと発生しない、どうなってる?深く考えたら負けか?

このシナリオだけはこのように考えながら感想を書いていると、ものすごく長くなりそうなのでプレイし終えてから書くことにしました。

…はい、ズバリこのシナリオは、3つの世界線が濃密に絡み合う物語です、かなり面白い。ちょっと分かりづらいかもしれないけど、読んでればすーぐ分かる。分からないならアメコミを読みなさい。正史に限りなく近い世界とか出てくるアメコミを読めばすんなり楽しめるぞ。

最初はα世界線(おそらくジキルのような時点から)移動してきたオカリンはε世界線のことを何も知らないのでテンパってました。こっちもテンパりました。

携帯なしかつハキハキと喋る萌郁が登場したのは何よりの衝撃でした。δ世界線でラウンダーじゃないパターンの天王寺にとっての理想郷じゃん。

3つの世界線、正確にはマイナーチェンジ版の第一、第二、第三世界線が登場するので9つの世界線ですね。

ε世界線はホント些細なミスでラボが火の海になったり、些細な勘違いで岡部倫太郎が300万円の借金を背負ったり(まゆりの懐中時計を取り戻すため)、δ世界線に比べると平和ではありませんが萌郁は普通のライターとして生きてるし、ラウンダーが存在しなさそうですね。

ε世界線で起きた事件の原因はラボの火災を除き、フブキちゃんのお兄ちゃんのせいですね。まゆりが好きなのはわかるし、まゆりのラボにの役に立ちたいという健気な気持ちを感じて300万円をまゆりにあげちゃうのも凄まじいですが、鳳凰院凶真のような魅力は無いのでいい人止まりでしょうなあ。可哀想だけどε世界線のオカリンが300万円の借金をを背負う羽目になるのはこいつのせいなので可哀想ではない。フブキちゃんはボーイッシュでショートヘアの美女なのにお兄ちゃんはどうしてこんなやつなんだ!

しかし、ゼロより前の作品なのでフブキちゃんより先にお兄ちゃんが出てるってすごい話ですね…

 

綯編

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0.337161%

SERNのディストピアに向かっていくα世界線を中学生になった綯視点で描くお話。

まゆりがあらゆる形で死ぬα世界線は見てきたんですが、この作品では割と"SERNに協力させられてる岡部倫太郎、牧瀬紅莉栖、橋田至"が描かれてます。

つまり、鈴羽がやってきた2036年に向かっているわけです。これもこれでしんどいけど、綯が岡部倫太郎を殺害するあのα世界線とは異なるようで安心してます。バラバラになったラボメン、そしてラボメンの現在の状況から綯がまゆりの死を察してしまうのは切なかったですね。

FBの自殺により、秋葉家に引き取られた綯ちゃんは普通の女子中学生として生活していましたが、ある日ダックおじさん(ダル)と再会したことで日常に変化が起きます。

タイムマシンを作ろうとするダルとそれに協力する綯という天王寺が生きてるシュタゲ本編やβ世界線のゼロ、そしてδ世界線では見られない特殊な状況で誕生した奇妙なコンビが誕生した。オカリンやダルのことが苦手なのは知っていたけど、生理的に受け付けないはひどい!笑

さすが、ミスターブラウンの娘。ブラウン管の知識がなかなかに豊富で、ブラウン管テレビを修理しちゃうのはすごいね。綯様!!

電話レンジを起動したことで黒服に気づかれたダルがどうなったのか、そしてDメールはどのように作用するのかは不明。それを知るのは岡部倫太郎のみ。別の世界線でのお話も好きだけど、シュタゲ本編の補完要素もしっかりある所も推せるポイントですね。

ロボティクスノーツに続くお話ではなく、ディストピアに収束するお話なのでロボティクスノーツの要素は出てきませんが、ゼロや本作の断片的な描写から綯がどんな職業に就きたいかはなんとなく見えてくる感じがします。点と点が線になるのがシュタゲの醍醐味ですもんね。

 

まとめ

岡部倫太郎ではなく他のラボメンたちの物語が豊富で楽しかったですし、ほかのキャラを通して客観的に見るリーディングシュタイナーがあんなに奇妙なものだとは思いませんでした。

賛否両論の作品ですが、僕は賛でしかないです。

これまでのシリーズで登場した3つの世界線のほか、4%台のε世界線、そしてSG世界線に近い存在である様子のX世界線が登場。平和な世界線であることを望んでます。

SG以外にも平和でみんなが幸せになれる世界線はあるんだ、ということを感じることが出来ましたが、これを台無しだと言う人もいるでしょう。

でも、岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖のカップルを推してる人が目指すべきはシュタインズ・ゲート世界線なのだからそれでいいじゃないですか。

オカリンとまゆりの二人ぼっちなΩ世界線、ルカ子もオカリンもまゆりもみーんな幸せなX世界線天王寺もラウンダーじゃないし綯も鈴羽も幸せそうなδ世界線、女の子らしい生活を満喫する鈴羽がいるどこかの世界線、SG以外にも希望がたくさんあることを知れて良かったです。

ただ、シリアス寄りなδ世界線は見たくなかったかな。フェイリスやダルシナリオがラウンダー襲撃やまゆり死亡が少し遅れたα世界線でいいじゃんって設定の物語だったので、ちょっとそこだけモヤモヤ。あとは大丈夫。最高。 

あと、登場するα世界線はそれぞれのDメールをなかったことにしてない状態が保持されているので基本的にフェイリスパパが生きてるのもポイント高いですね。

一番お気に入りの話はまゆりの死から逃げ続けている岡部倫太郎編、3つのε世界線が入り乱れる鳳凰院凶真編、鈴羽が平和な世界線の存在を知って希望を抱く阿万音鈴羽編、理想郷すぎる天王寺裕吾編、まゆりが健気すぎる椎名まゆり編、ルカ子ルートに救いをもたらした漆原るか編です。

最高なのでやってみてください。

 

シュタゲゼロエリート楽しみです。

新ブログ開設

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このブログは別にやめません

引き続きこっちも更新します

 

よかったね、みんな

 

 

しらんけど

 

 

では最後に

新開設ブログを貼ります

良かったら見てください

今日の日記(2021/01/15) - ぼやき日記

シュタゲ だーりん

萌郁エンド

★★★★☆

あくまでδ世界線における、ではあるものの、桐生萌郁の掘り下げがされる貴重なストーリーでありつつ、γ世界線でのラウンダー同士の岡部と萌郁の物語でもない、ラボメンとしての二人の物語は感動的。萌郁もミスターブラウンもラウンダーじゃないので、本編でもこうなってら良かったのになあと思うのと同時に、SG世界線ではラウンダーではないことを願ってる。心を開いてくれた萌郁はこんなにかわいいんだと思ったし、純粋にラボメンだったら意外とイジったりしてくるんだなあって思った。

 

フェイリスエンド

★★★☆☆

本編じゃ全く活躍してなかった4℃がフェイリスやまゆりをあの手この手でメイクイーンから引き抜こうとするお話。でも、そんなことをすれば鳳凰院凶真率いるラボメンが黙ってないぞ!ということで、メイクイーンのメイドが引き抜かれたり、メイドが妨害工作によって精神的に参ってしまったなどという事象が重なり、人手不足になったメイクイーンの新人メイドとしてラボメンが大活躍します。なぜかオカリンはルカ子とのカップリングで腐女子を沸かせつつ、嫉妬するルカ子ファンの男性たちから掲示板で誹謗中傷されるという散々な目に遭いつつ、妨害工作で精神的に参っていたフェイリスを支えていく。悪意と嘘に満ちた大人の世界でこれまでもたった一人で立ち向かってきたフェイリスの芯の強さを感じさせるエピソード。フェイリスの愛おしさは原作でΩ世界線に到達したフェイリスエンドほどではなかったが、本作の秋葉留未穂もしっかりかわいかった。結構好きなエピソード。

あと、ドSメイドキャラを確立させた紅莉栖が面白かったし、紅莉栖ほどの美少女から罵声を浴びせられたらそりゃブヒるでしょうし、あんなことしてるの大学にバレちゃったからアメリカに帰ったら絶対レスキネンとかレイエスにイジられるの確定でしょアレ…笑

 

ルカ子エンド

★★★☆☆

原作の悲壮感しかない女版ルカ子エンド…とは全く違う、男版ルカ子とオカリンの恋愛物語。正直、普段からオカリンはルカ子にときめきつつあったのでなにかきっかけがあれば性別の壁を越えてルカ子と交際関係に発展してもおかしくないとは思ってたけど、こんなお話を高先でやってるなんてすごい…。

ドラゴンが現れて、オカリンとルカ子の二人でドラゴン退治のための修行に励むけど、ただずーっとイチャついてるのを堪能することが出来て正直嬉しかったですね。ルカ子は本当にかわいい。もはや性別とかどうでもいい。オカリンだってそう思っていくんだよね。ルカ子の芯の強さに性別の壁を越えて惹かれていくオカリン。ルカ子と結ばれるためにはルカ子が女じゃ幸せにはなれないんだと感じましたね。むしろルカ子のアイデンティティをなかったことにしてないからこそこのルートは良いものなのかもね笑

 

鈴羽エンド

★★★☆☆

鈴羽推しなので贔屓目に★★★★☆にしても良かったけど、まあそれほどではないかな…という感じ。

鈴羽がすごくかわいかったのはもちろんなんだけど、まあこのエンドはもうね…鈴羽の父親がアレすぎたね。未来から来た実の娘に恋しちゃった勘違いぶちかましダルは痛々しかったし、実の娘の彼氏面してて笑った。まあこの世界線だとSERNにハッキングとかしたりもしないし、時間改変系の未来ガジェットは作ってないからスーパーハカー感があまりなくてひたすらに残念すぎるダル…娘にも呆れられてた。

あと、鈴羽の無邪気でちょっといたずらっ子なとこすごくかわいかったし、フェイリスに嫉妬しちゃう鈴羽めちゃくちゃかわいかった。未来に帰る直前にほっぺにキスして帰っちゃうのもまたいたずらっ子ですよね〜。惚れてまうやろ!と思ったら、β鈴羽とよく似た格好の鈴羽が最後に出てきたけど、アレは少し先の未来から来た鈴羽って解釈でいいのかな?なんであんな格好してるかは知らんけど、未来が大変なんだよ〜って感じでやってきてたね。δ世界線2036年は平和そうだし、この世界線を目指してもいいんじゃないかな。大変なことになってるって言ってたけど、多分あの世界線はラブコメ世界線なのでなんとかなるでしょ。と思ったけど、フェノグラムで描かれたδ世界線ではそうでもないかもしれない…と思い始めた(詳細はフェノグラムの感想まとめにて)

 

紅莉栖エンド

★★★☆☆

シュタゲ原作での執念オカリンにすらなれない絶望感たっぷりの"まゆりは救えたけど、紅莉栖は救えなかった"紅莉栖エンドや、そのエンディングから展開した"ようやく二人の命を救えた"トゥルーエンドとは違って…なんだろう、このルートはという雰囲気がある。面白かったんだけど、どうしても牧瀬紅莉栖のエピソードはシュタゲ本編でやり切ってるような感じがあるから、掘り下げようがないのはあるよね。中鉢との関係や、岡部との恋模様とかはしっかりしてるしなあ。

とはいえ、面白かったことに変わりはない。未来ガジェット12号機のせいでソーシャルディスタンスできなくなった岡部と紅莉栖が喧嘩しながらも少しずつ仲良くなっていくお話。ダルが紅莉栖のハードディスクを未来ガジェットの材料にしてしまったことで大事件に至る可能性が…というか、実際は紅莉栖とオカリンにとだて大事件に至るものだったんだけど…笑

シュタゲゼロを先にプレイして紅莉栖の遺産がタイムマシン戦争とかに発展するのを見てたからヒヤヒヤしながら見てたんだけど、δ世界線は平和だったのでそんなことにはなりませんでしたね。2036年も平和そうだしね!!!

紅莉栖がオカリンと自分のカップリングを妄想してるのがかわいかったです。

 

まゆりエンド

★★★★★

めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ良かった…まゆしぃ愛しすぎる。本編ではラウンダーに射殺されたり、車や電車に轢かれたり、心臓発作で死んだり最悪な目にしか遭ってなかったまゆりがこの変動率のδ世界線ではオカリンとめちゃくちゃいい感じに結ばれるの素晴らしい。まゆりのためのゲームでしょこれ。他のルートと比べてCGの数が段違いだし、ストーリーも他のに比べてかなりしっかりしてる気がする。実はまゆりに対して自分でも気づかない想いを寄せていたことが明らかになるのホントに王道って感じで素晴らしかったし、本編の紅莉栖とのイチャつきに負けず劣らず、むしろ勝ってるくらいのエモエモエピソード。まゆりからキスしちゃうとことか本当にもう…まゆりらしからぬギャップにウッってなってしまいましたよ。ロボマユシィを作ってた理由も納得するし、ロボマユシィ優しいことばっかり言ってくれるから普通に欲しいな。花澤香菜さんが演じたキャラで一番かわいいのってまゆりですよね。ホントに。まゆり最高ですよね。オカリンにとって必要な存在なのよね。ラボが続いたのはまゆりがいたから。だからα世界線ではラボメンは繋がりを失ってしまってて、まゆりが生き延びたβ世界線ではラボメンは繋がりを持ってた。また、本編のまゆりもきっとそうだっただろうな、って感じで紅莉栖への嫉妬を明かすまゆりとか、すごく切なかったですね。オカリンを好きな気持ちは負けない、いや紅莉栖以上に好きですからね、まゆりは。ほんとにいい子だし、オカリンの幸せを心から願ってるから紅莉栖との関係も自分は身を引いて応援してたわけで。オカリンと結ばれることはないSG世界線のまゆりも素敵な人と出会って、素敵な関係を築いて欲しいな。例えばルカ子とかいいんじゃないかな…るかくんとまゆりちゃんお似合いだと思いますけどね。

あと、まゆりとオカリンが恋人になるにあたって、"人質"という関係は終わってしまうのかなあと思ってたんですが、死ぬまで人質、まゆしぃは人質だからオカリンのお嫁さんにしかなれない、というこの解釈一致。最高ですね。原作のまゆりエンドは人質から恋人にクラスアップっていうちょっとうーんっていう展開だったんで人質のまま恋人になったのはポイント高いです。まあ、原作まゆりエンドのまゆりもかわいからいいんですけどね。花澤香菜のまゆり最高ですね。推せるね。

シュタゲエリート ルート別感想

鈴羽エンド

個人的にかなり好きなエンディング。まゆりの死と鈴羽の自殺という避けられない運命から逃れるため、ひたすら永遠に同じ時間を繰り返すオカリン。終わりのない無限ループに精神を蝕まれ、心が死んでいくオカリン。そんなオカリンに気づいた鈴羽は自分に起こることを聞かされ、二人で過去に行くことを提案する。そしてオカリンは鈴羽とともに、タイムトラベルをする。いろんな意見があるとは思うけど、個人的にめちゃくちゃ美しい物語だった。α世界線の鈴羽推しだということもあるけど、鈴羽にはせめて幸せに逝って欲しいなって思う。オカリンと二人で、幸せな日々を送って欲しいなあ。鈴羽は2010年には死亡するのがまゆりの死と同じで避けられない運命だとしたら、せめて、幸せに生きてて欲しいなあ。余談だけど、宮野真守氏による心が壊れていくオカリンの演技が凄まじくて、声優の凄さを感じさせられた。

 

フェイリスエンド

シュタインズ・ゲート世界線よりも平和な世界線、Ω世界線にまさかの到達。この世界線においては、オカリンとラボメンの関わりは全くないし、ダルとももちろん他人だし、まゆりも人質ではなくなっている上、紅莉栖に至っては秋葉原に不在。ミスターブラウンとオカリンにも接点がないと見受けられることから、ラウンダーも敵として襲いかかってくることもない。なぜなら、この世界線に未来ガジェット研究所は存在しない。フェイリスとオカリンが恋人やってるシーンはドキドキするものがあるし、普段のプレイでは絶対に見れない恋人としてのフェイリス、いや留未穂のギャップにも少しキュンとくるものがあった。未来ガジェット研究所がない代わりに、紅莉栖もまゆりも死なず、鈴羽もタイムトラベルに失敗しない世界線で、カードゲーマーとして世界に君臨することを選んだオカリンの活躍、正直もっと見てみたいと思った。なにかの短編で描かれてたりしないかな?この世界線を舞台にした話はあるみたいだけど。ゲームとかならそれもプレイしたい。あと、フェイリス以外のラボメンとの繋がりが消え去ってしまっているから、そういう意味ではバッドエンドという意見を見て確かにそうだと思ったんだけど、彼女モードのフェイリス(留未穂)がかわいすぎてそんなことどうでもよくなってしまうんよな。ギャップ萌えを感じましたね。まあ、ラボメンみんながオカリンのことを知らなくてもSG世界線のオカリンと紅莉栖の会話みたいに何かのトリガーがあれば思い出してくれそうだよね。そうやって、未来ガジェット研究所がこの世界線でも誕生してくれたらいいのにね。それに、この世界線だとα世界線みたいにまゆりは収束で死なないし、恐らくはディストピアも待ってないだろうし、紅莉栖もラジ館で命を落とさないし、第三次世界大戦も起きないだろうし、ラボメンが他人になってること以外はさほど悪くないと思うんです。もし何が起きたとしてもタイムリープやDメールがないから、絶望的な状況になりやすいかもしれないけど、秋葉留未穂がいれば大丈夫…かも?笑

 

ルカ子エンド

プレイヤーはオカリン視点なので、何回もまゆりが死ぬのを目にしてきているし、何回もまゆりの優しさに触れてきている。その度にどうしてこんな良い子が死ぬのが運命なんだと悔しくなるし、ラボの癒しであったまゆりの優しい言葉にもう泣きそうになる。このルートは結局、まゆりを見殺しにするエンディングなんだけれど、それもすごく辛かった。オカリンとルカ子、そしてプレイヤーはまゆりが死ぬことを知ってるけどまゆりはそんなこと知る由もない。また明日もコミマなんだと楽しそうにオカリンに話すまゆりがとても辛い。ひたすらに辛い。アニメでまゆりの死を観ていくのと、ゲームで実際にオカリンとしてまゆりの生死を決めていくのは本当に辛かった。ラウンダーに殺されないだけまだマシ…と思いきや、恐らくは心臓発作だが、突然倒れてそのまま死んでしまうというのもすごく悲しかった。守りきれなかった感がなくて、守ることをやめてしまった結果って感じの死に方でとてもしんどかった…。このルートについて調べてたところ、エリート版ではなく原作版ではさらに、オカリンとルカ子が子どもを授かったシーンも存在してるらしくて、複雑な感じがよりアップしてるなあと思った。それに、2025年には岡部倫太郎が死ぬことは確定してるからそれまたしんどい。

 

まゆりエンド

これまで、本当にまゆりの死を何度も何度も何度も見てきて本当に辛かったから、このエンドにたどり着いた時は"紅莉栖ごめんな…"ってめちゃくちゃ思ったけど、紅莉栖の犠牲を無駄にしないためにも、オカリンはまゆりを幸せにするために、まゆりは幸せになるために、オカリンとまゆりはまさかの交際関係に。アニメ等では決してありえない展開に驚いたけど、まゆりが本当に幸せそうで、オカリンとデートしてるのが、オカリンが必死に必死にタイムリープし続けてきて、ようやく掴み取った幸せって感じがして凄くエモかった。オカリンの彼女としてのまゆりを演じてる花澤香菜さんの演技がとてもかわいらしくて、まゆりを愛おしく感じる。ほんとに。まゆりはラボメンだけじゃなくて、プレイヤーの癒しだよ…。このエンディングでは突然心臓発作で倒れて死んだり、綯に押された衝撃で電車に轢かれたり…そんなことが起きないのが本当にいいね。紅莉栖は確かに死んでしまったけど、それでもまゆりが無事で幸せなら…辛いけどね。そして、まゆりがぼんやりと死の連鎖を覚えてるのが本当に辛かった…その都度、必死にまゆりを助けようとしていたオカリンのことも覚えてたし、感謝してくれたまゆりに対して、本当に切ない気持ちになった…。と、思っていたんだけれど冷静に考えるとまゆりがオカリンの人質から恋人にクラスチェンジした素敵なエンディングだとしてもここって…β世界線じゃん。はー、ってことはまゆりにとってハッピーエンドじゃないじゃん…上げて落とす感じ強いから"シュタゲ ゼロ"よりもしんどい思いしなきゃじゃんまゆしぃ…。今はとりあえず幸せでも遠くない日に第三次世界大戦のきっかけとなる事件が起きて、戦争が激化した以降、2025年にオカリンも死亡することが確定してるから、まゆりが"彦星様"をただただ失う未来が待ってると思うとすごく辛いかもしれない…。"シュタゲ ゼロ"と違って"あの日私の彦星様が復活していたら"なんて思うことすらできないわけだし、SG世界線には絶対たどり着けないかもな…。でも、この先第三次世界大戦が起きてしまうからまゆりが幸せじゃなくなってしまうということと、まゆりも紅莉栖も死なないかもしれない世界線があることを鈴羽が提示すればここからでもSG世界線に飛べるかもしれない…けど、紅莉栖を助けることを諦めたルートなんだから、紅莉栖を助けたいという執念もそこまでないかもしれないし無理かもしれんね…。オカリンの彼女になったかわいいかわいいまゆしぃが楽しめるからグッドエンディングだと思い込んでたけど実はとんでもないバッドエンドですね、これ…。今の気分はβ世界線に戻ればまゆりを救えると思ってラボメンの思いを犠牲にしながらDメールを取り消していって、さあ解決だって思いきやβ、世界線はまゆりではなく紅莉栖が死ぬ世界線だと思い出したオカリンと同じような気持ちです。

 

紅莉栖エンド

途中まではアニメでも見た展開。つまりはお互いの気持ちを伝え合ってキスして、最後のお別れを言い合って、まゆりの生きてる世界線へオカリンが移動する直前、紅莉栖が何故か帰ってきてて、紅莉栖が何かを伝えようとする直前でオカリンはβ世界戦へ移動してしまい、まゆりに支えられながら、ついに泣いてしまうという悲しいエンディング。この先のオカリン、ゼロみたいに黒服で生活するかもしれないね。まゆりエンドに似たような展開になっていくのか、ゼロみたいにオカリンが鳳凰院凶真を封印しつつ、紅莉栖を殺してしまったトラウマと戦ってるのをまゆりが支える感じになるのかはわかほんけど…。

 

トゥルーエンド

紅莉栖エンドの続き…という感じ。偽エンドロール中にβ世界線の鈴羽から電話がかかってきて…というところでチャプター11に進む。チャプター11は鈴羽とオカリンが過去に向かって紅莉栖の死を阻止して失敗して、執念オカリンからのメッセージを見たオカリンがめちゃくちゃ無茶して紅莉栖を助けて…って流れですね。まあアニメ終盤まんまです。ゲームだと、自分でここまで進めて掴み取ったエンディングなので達成感も嬉しさもハンパないですね…はあ、よや紅莉栖とまゆりが死なないエンディングを掴み取った。紅莉栖とまゆりと接点が薄いという辛い点はあるけど、ラウンダーとかいなさそうなフェイリスエンドのが平和だけどね…笑

2020年刊行で注目の邦訳アメコミ

大学のレポート書いたりしてる影響で文体が変わってしまっていますが、お気になさらず。

スーパーマン:イヤーワン

スーパーマン:イヤーワン (ShoPro Books)

スーパーマン:イヤーワン (ShoPro Books)

 

本作は正史とは切り離された物語が描かれる作品を発売する「BLACK LABEL」(以降ブラックレーベル)から刊行された本作は「バットマンダークナイト・リターンズ」(以降「DKR」)等のライターを務めたフランク・ミラーで、スーパーマン関連のアートを担当することが多いジョン・ロミータJrによる新解釈のスーパーマンのオリジン(誕生秘話)である。

賛否両論の声が上がり気味な作品だが、個人的には楽しめた作品の一つ。前述の「DKR」はDCEUシリーズの一つである「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」(以降「BVS」に登場するバットマンのイメージに大きく影響を与えているが、本作ではなんと「BVS」を逆に意識したような場面が登場し、個人的になかなかにテンションが上がった。フランク・ミラーの描くバットマンは性格がクソ。笑

何度も言うようだが、これは正史世界(ニューアース、プライムアース)を舞台にした作品ではないため、本作で描かれる「スーパーマンになる前のクラーク・ケント」はあくまで「DKR」の世界の彼の物語であるため、読む際は正史のスーパーマンとの矛盾など粗探しをせず、「それはそれ、これはこれ」といった正史世界とは切り離して楽しんで欲しい一作となっている。

ハーレイ・クイン

ガールズ・レボリューション

ハーレイ・クイン:ガールズ・レボリューション (ShoPro Books DC GN COLLECTION)

ハーレイ・クイン:ガールズ・レボリューション (ShoPro Books DC GN COLLECTION)

 

本作は若者の読者層に向けたコミックを刊行する「DC グラフィック・ノベル」シリーズの作品で、正史世界では精神科医でジョーカーと出会って惚れて彼氏の影響受けてヴィランに…という重い女っぷりを発揮していたが、本作ではそれとは全く異なる環境でのハーレイ・クインのオリジンを描いている。

本編途中、ジョーカーを名乗る謎の少年が登場するが、その正体はそこそこ衝撃を受けるかもしれない。また、本作はブルース・ウェイン/バットマンのいない世界では決してないので、ブルースがどこのシーンに出ているかも注目の一作。

個人的には、ハーレイがトランスジェンダーの女性たちに囲まれて暮らしていくシーンで、ハーレイがトランスジェンダーへの差別精神が全くないところが素晴らしい。そんなハーレイと比べて、日本の自称フェミニストもは名ばかりの実態ミサンドリスト共ときたら…トランスジェンダーへの差別精神を無くすべきである。

ハーリーン

ハーリーン (DC BLACK LABEL)

ハーリーン (DC BLACK LABEL)

 

こちらは、ブラックレーベルから刊行された作品で、精神科医だった頃のハーリーン・クインゼルがジョーカーに心酔していき、やがて自分も道化師となる道を選ぶストーリーとなっている。

いわゆるハーレイ・クインのオリジンの最新版、とも言うべき内容ではあるが、本作はブラックレーベルであり、正史を舞台とした作品では無いため、むしろ何が起こるかわからないハラハラ感がある。

現行のハーレイ・クインはジョーカーと破局した路線が一般的であるが、本作ではそのような現行の設定とは切り離された世界観が舞台、または過去が舞台であるため、ジョーカーとハーレイの愛物語を楽しむことが出来るが、ナレーションのハーレイの口振りからすると現在は破局を迎えているのかもしれないと解釈できる。

余談ではあるが、ハーレイとジョーカーが破局したというこの路線はコミックが映画の展開を寄せたわけではなく、コミックが先に行ったもので映画がそれの影響を受けているだけであるため、映画で人気の要素をコミックに輸入するな〜という議論とは無関係なので、知ったかぶらないようにお願い頂きたい。

ジャスティス・リーグ

偽りの帝国

ジャスティス・リーグ:偽りの帝国 (ShoPro Books)
 

ブラックレーベルでもグラフィックノベルシリーズでもない、れっきとした正史のタイトルである本作はスコット・スナイダーがメインライターを務めるジャスティス・リーグの続刊であり、その根底に「メタル」シリーズがある。

「メタル」はバットマンのライターを堪能していたスナイダーならではのライティングが光るバットマンファンとしては必読の一冊となっている上、スナイダーの描く物語を楽しむことが出来たが、その続編である「ジャスティス・リーグ」の1巻はイマイチよくわからない総和体なる物質を巡った戦いがイマイチハマれなかったが、2巻はアクアマンの映画公開記念のミニシリーズが収録内容の大半を占めていたが、正直言うとジェフ・ジョンズがライターを担当していた頃の「ジャスティス・リーグ」のエピソードの一つである"アトランティスの進撃"の方が面白かった。

1〜2巻のおかげで期待値が低い状態で読んだのだが、これが普通に面白くてびっくり。サナガー星での事件簿がかなり良かった。ジャスティスリーグのメンバーには輪廻転生を繰り返すホークガールというキャラクターがいる。ホークガールは現在、ケンドラ・ソーンダースという黒人女性に転生しているが、その転生前であるシェイエラ・ホルが登場するのだ。何故、ケンドラとシェイエラが同時に存在するのか?その答えは、予想もしなかった存在にたどり着くこととなる…という感じの本作、普通に面白かったので読んで欲しい。

ジャスティス・リーグ

正義の代償

ジャスティス・リーグ:正義の代償 (ShoPro Books)
 

ジャスティス・リーグ:偽りの帝国」同様、スコット・スナイダーの「ジャスティス・リーグ」の続刊。本作ではシックス・ディメンションという新たな概念が登場し、そこで理想的な未来を手に入れた現在よりも少し歳をとったジャスティス・リーグが存在しており、ヴィランのいない理想郷である未来が待っていることが明らかとなる。

しかし、そんなシックス・ディメンションには隠された真実が存在していた。その真実を隠そうとするとある人物によって、スーパーマンは何も無い空間に囚られてしまう。スーパーマンは謎の異空間から脱出することができるのか?

ちなみに本作はスナイダー期の「ジャスティス・リーグ」の中では人気のエピソードとなっており、Twitterでも高評価のツイートを多数見かけているだけでなく、個人的にも一番楽しめたエピソードであった。アートを担当しているホルヘ・ヒメネスの日本人受けしやすい綺麗で少しアニメ的な絵柄のアートで繰り広げられる物語が非常に楽しめた。そういった点からもおすすめの一作となっている。マジ。

バットマン

ラストナイト・オン・アース

バットマン:ラストナイト・オン・アース (ShoPro Books DC BLACK LABEL)

バットマン:ラストナイト・オン・アース (ShoPro Books DC BLACK LABEL)

 

NEW 52!の期間、バットマンのメインライターを担当していたスコット・スナイダー。そんなスナイダーが手がけるバットマンの最後の物語が本作である。

本作はスナイダーの「バットマン」シリーズの続編のような位置づけの作品ではあるのだが、「BLACK LABEL」シリーズであり、正史世界は決してこの未来には到達しないであるとされているからかは分からないが、ある日昏睡状態となったバットマンが目を覚ますと、バットマン不在のゴッサムどころかバットマン不在の地球全体の治安が最悪なものになっていた、というかなり思いきった作風となっているが、非常に楽しめる一作となっている。

さらに、本作のブルース・ウェインには、想像も出来ないような衝撃の真実が存在する。果たして、それかどんなものなのかを楽しんで欲しい。

バットマン」だけでなく「ジャスティス・リーグ」のライターとしての経験も本作には活かされており、正史の続編らしさを楽しめる。つまり、スナイダーの作品を読めば読むだけ楽しめる作品なのだ。

余談だが、本作のバットマンのスーツは「DC REBIRTH」へと繋がる物語で、「NEW 52!」のバットマンの完結編である「バットマン:ブルーム」で初登場したグレーを基調としたスーツに裏地がパープルで、胸のバットシンボルに金の縁どりがされている個人的にお気に入りのものが採用されている。トム・キング以降のバットマンのコミックではパンツが付いているスーツに戻ってしまっているため、これは嬉しい。

ミスター・ミラク

ミスター・ミラクル

ミスター・ミラクル

  • 作者:トム・キング
  • 発売日: 2020/09/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

DCの神々的存在、「ニューゴッズ」の一人にしてダークサイドの義理の息子でありなから、ヒーローとしての道を選んだミスター・ミラクルとその妻、バルダの物語。本作は「ブラックレーベル」や「グラフィックノベル」といったそれらの括りには入っていない、通常のタイトルとして刊行された作品だが、これを正史の物語とするかあるいは別の世界の物語とするかは読み手の解釈次第だろう。個人的には正史とは異なる次元の物語だとは解釈しているが…

この物語の衝撃な点は、なんと言ってもその始まり方である。なんと、ミスターミラクルことスコットが自殺未遂を図ったところから物語が始まり、やがて目に見えているものが真実なのかはたまた嘘なのかがどんどん分からなくなっていく様は、読んでいても混乱すること間違いなし。

常に不穏な作風で、"これぞトム・キング"といったものをひしひしと感じさせる本作はなんと、コミック界におけるアカデミー賞のようなアイズナー賞を受賞した名作なのだ。

歴史に名を残した名作たるミスターミラクル、必読の一冊と言える。

ディシースト

ディシースト (ShoPro Books)

ディシースト (ShoPro Books)

 

本作も「ブラックレーベル」などと言った括りはないが、明らかに正史世界の物語ではないため、エルスワールド(DCにおけるIF世界の総称)を舞台とした作品であろう。

そんな本作のライターを務めたのは「インジャスティス」のコミック版や現在も連載されている「スーサイド・スクワッド」などで次々とキャラクターを殺すことで読者を震え上がらせているトム・テイラーである。本当に、人間の心を持ってない。DC界のトムにはキングしかりテイラーしかり、ろくなのがいない。

さて、ディシーストはどんな物語なのか?それは一言で表すと、「ゾンビ物」である。DCも遂にゾンビブームに乗っかったのである。

また、アメコミのゾンビ物といえば、「マーベルゾンビーズ」などが挙げられるかもしれない。ゾンビになる前の人格を残しながらも、ゾンビとして食人に勤しむその姿は見ていて辛いものがあるだろう。そんな方々に安心して欲しい。

 

ディシーストのゾンビは

正統派のゾンビだ。

 

ゾンビになる前の人格を残しておらず、ただ人を襲う怪物として存在しているのだ。そんなの読みたくないと思うかもしれないが、本作のゾンビの恐ろしいとこは別のところにある。それは…

 

感染経路

 

「ゾンビに噛まれてゾンビ化でしょ?」と思うかもしれない。確かに、本作ではゾンビに噛まれたり引っかかれたりしたヒーローがゾンビとなっている場面もあるが、第一波となる感染経路、それは

 

電子機器を通じた感染

 

誰の家にでもあるパソコンや、誰もが持っているスマートフォン携帯用ゲーム機など、インターネットに繋がっている端末から、ウイルスが送られてくる。つまりは人をゾンビにするコンピュータウイルスのようなものである。これは恐ろしすぎる。近年、自分を含めた人々がスマホ中毒となっている状況から考えると感染者の数は計り知れない。そんな状況ならば、例えヒーローであろうが即座に感染してしまう。

さらに、「マーベルゾンビーズ」では感染後は特殊能力がゾンビ化によって失われた者も見受けられたが、「ディシースト」は違う。

 

ゾンビになっても特殊能力は

持ち越しなのである。

 

考えて見てほしい、光速の超人たる「フラッシュ」がゾンビになった場合のことを。超高速のスピードで人々をゾンビにしていくだろう。そうなった場合、誰が止めることが出来る?スーパーマンでも追いつけないような光速の男を誰が止められるというのだろうか?

(バリーが感染したとして、ウォリーくらいしか思い浮かばないけど、どっちも感染したらマジでやばいと感じる…なんならウォリーが感染した方がやばいね…ウォリーのが速いから…)

 

「ディシースト」に希望はない。

 

ただただ、絶望と懸命に戦い続けるヒーローたちの姿にエモーショナルを感じて、楽しんで欲しい。

ちなみに、大人気シリーズとなった「ディシースト」は続編がいくつも刊行されており、個人的にはその全てを邦訳しきって欲しいと思っている。

ドゥームズデイ・クロック

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

 

作品を紹介する前に、作品となっている正史世界の歴史についてご紹介。バリー・アレン/フラッシュが過去に遡り、宿敵のリバースフラッシュに母親が殺された出来事をなかったことにしたことで、正史世界のニューアースは最悪の時間軸、通称"フラッシュポイント"時間軸に変わり果てた。しかし、バリーとフラッシュポイント時間軸のバットマンことトーマス・ウェインらによって歴史は正しい形、つまりは元のニューアースに戻る…はずだった。

理由は不明だが、かつて開けてはいけないパンドラの箱を開けたことで、神々の怒りを買い、自分のせいで世界に混乱がもたらされるのを永遠に見せられるという罰を与えられているパンドラという謎の女性によってニューアースといくつかのマルチバースが融合された。

こうして、1986年から少しずつ形を変えながら存在してきた正史世界、ニューアースは元には戻らず、全く新しい歴史を辿っていった正史世界のプライムアースとなった。

フラッシュポイント時間軸から元の世界へと帰還したバリーはトーマスから託された手紙を渡すためにバットマンことブルース・ウェインに会いに行って事情を説明していた際の発言によると、バリーは世界は元通りになったと判断していた。

しかし実際には、ニューアースはプライムアースとなった影響でさまざまな出来事が変わっていたため、フラッシュポイント以前の記憶は失われてしまったと判断すべきだろう。

 

はい、というわけでみなさん、いかがでしたか?

読んでみたいなと思えるようなアメコミはありましたか?

まああろうがなかろうが関係ないですけどね。

 

ではまた